日刊せみなりーBLOG

しみじみ…思った。

更新日:2013/12/30

会社に神棚はあるが、
我が家にはない。

マンションということもあり、
買わなかった。

そして、
夫も三男だから、仏壇もない。

亡くなった義父母や父親、叔父叔母の写真だけが、
部屋のコーナーに置かれ、

こちらを見ている。

食卓テーブルの私の席に座ると、
その写真の五人と目があった。

今年も心配をかけちゃったなあ、
と思った。

きっと、私の父は、
『無理をするな、頑張らなくていいから』

と言っているに違いない。

夫の母は、
『むっちゃん、ありがとう。芳を頼むね。』

夫の父は、
『芳は大丈夫だ。芳はできる男だ』

と、
きっと言っている。

私や私の娘たちを本当の娘、孫と思い、
可愛がってくれた叔父叔母は、

『身体に気をつけて、ちゃんと食べなさい』
と、気遣ってくれていることだろう。

まだ、娘たちが小さかった頃、
お正月になると、

『今年は札幌、来年は釧路』
と、交互に行っていた。

叔父叔母のところにも必ず行った。
美味しい料理を食べ、お酒を飲んで、

楽しかった。

でも、いつの間にか、
お正月の場所は、我が家に移った。

娘たちは結婚し孫が出来、
昔、親たちがしていた役割を私たちがするようになった。

なのに、
一年の終わり、写真を見ていると、

私は子どもに帰る。
色々なことが今年もあり、

楽しい時は浮かれて報告を忘れるのに、
辛い時は写真に話しかけていたから、

きっと、心配ばかりを、
亡くなった今もかけたなあ…

と、思った。

『でも、いい年だったよ。
いつも見守ってくれてありがとう。

今年も無事に終わりそうです。
来年も、明るく元気に頑張るからね』

いつまでたっても、
親は越せないと思った。

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