日刊せみなりーBLOG

名前は、

更新日:2017/12/16

昨夜は、
久しぶりに夫婦で夕食。

と言っても、
デパ地下食品で

夫には申し訳なかったが、
それでも、

炊きたてご飯はおいしいと
おかわり!

してくれる夫に、
ほっ。

で、
二人で見ていたテレビは

どんな苗字でも揃っている、
ハンコ屋さんの話だったのだが、

へえ、
こんな苗字もあるんだね。

と会話しながら、
ふと、夫の名前を思った。

『私、芳と言う名前にも惹かれたよ。』
と言うと夫は、

『俺は嫌いだったな。自分の名前。
女みたいで、

どうしてこんな名前をつけたんだ!
って、思っていた。』

と、
言っていたけれど、

まあ、
たしかにそうかも知れない。

男の子にしてみれば、
女の子に間違えられるような名前は

嫌だろうし。
でも、私は好きだった。

芳という字が、
とても知的に感じたのだ。

夫の名前をつけたのは
義母で、

自分の学校の、
理科の先生の名前だったというから、

名前に託した思いは
やっぱり知性だったのかも知れない。

で、
夫が名の通りになったかは

不明。。。。
あ、

ここまで書いて、
そうだ、

夫の名前を知らない人も
読んでくださっているかも!

と気がついた、

夫は、
『芳』と書いて、

『かおる』と読む。

テレビでは、
東京さんやら読めない苗字やらが

次から次に出ていたが、

私にとって、
『あのお、なんとお読みするのですか?』

と、
言われることが憧れだった。

だから、
芳にも惹かれたのかも知れない。

読めない名前といえば
うちの父は、『寿束』で

『としつか』と読むが、
しょっちゅう、

束が東になった手紙が来ていて
その度に怒っていた。

ニックネームは
ジュソクさん。

寿を束ねるなんて
最高の名前だ。

叔母は、
『絃穂』と書いて、

『いとほ』と読む。
こちらも誰も読めない上に、

よく男性に間違えられたと
叔母も言っていたっけ。

読めない名前は
本人たちにとって、

色々不便なようだが、
父も叔母も、

自分の名前に誇りをもっていた。

ちなみに
叔母の絃の字は、

孫の一人の名前に
頂いた。

私は、
むつみという名が、

嫌いな時期もあったけれど、
今は大好きになった。

ひらがなの名前は
日本にしかない表現だし、

まあ、いいんじゃない?
の気分だ。

人から
最初にプレゼントされたものが、

名前。
大事にしたいなあと

思っている。

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