日刊せみなりーBLOG

電線に思うの巻き

更新日:2018/10/12

私は、
電線が好きだ。

新しい都市計画では
電線は地面の中に埋められて、

見えなくなっていくそうだが、
私は、好き。

特に好きなのが、

小樽の花園病院の前から、
JRを見たところ。

なんじゃあそこ?
と多くの人が思うような、

場所だけれど、
その花園病院は、

小樽の少し坂の上にあり、
坂下にJRが走っていて、

電線が
すぐに手が届きそうな場所にある。

が、
実際は手は届かない。

花園病院も歴史的建造物、
周りには、

下見板の今も健在な古い民家が
いくつもあり、

そこに
坂と線路と踏切と電線。

なんともいわれぬ
味わいだ。

札幌でも
4丁目の電線はピカイチ。

こちらは市電が通るので
網の目にピンと張っている。

その
張り具合が

魅力的だ。

が、
電柱はどうだろうか。

特に、
我が社の入り口の電柱。

別に誰も悪いわけじゃないけど、
車の運転技術は試される。

うーん
電線は好きだけれど

電柱は邪魔というのは
あまりにも勝手すぎるか。

今日も所用で街に出て
4丁目から市電に乗った。

市電は
環状線になり

4丁目から
医大、中央図書館前、

南21条を通って、
ススキノ、4丁目に戻る。

で、
本日は

以前はなかった、
歩道直結の停留所から

乗ってみた。
少し、近代的な雰囲気があり、

並んで下さい!的な囲みもできて、
ちょっとキョロキョロしたが、

広い駅前通りに張り巡らした電線は、
チンチン電車と相まって、

いい感じだ。

大昔、
市電は札幌市内を

胸を張って走っていたが
高度経済成長と共に

邪魔者扱いになり
4丁目からススキノの間を

走るのみとなった。
現市長が環状線にすると決め、

いろんな意見が出たようだが、
環状線になってから、

観光客もたくさん乗るように
なったらしい。

市電や電線に限らず、
高度経済成長期には、

時代遅れと言われたものが、
今、新たな魅力として、

生き返っているものも多い。
不思議だなあ。

価値観に絶対は
ないのだなあ。

と、
思いつつ、

会社の2階の事務室から
手が届きそうな電線を見ている。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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