日刊せみなりーBLOG

親の家

更新日:2018/10/17

皆さんは親の家、
どうしているのだろうか?

うちの仕事で調査する家には、
たまに空き家があって、

所有者は別の都市に住んでいる。
という例もあるが、

本当にたまだ。
でも、

世の中は、
空き家問題が

政策になるほどで、
そのほとんどが、

亡くなった親の家だ。
特に地方に行くと、

すごい安くても
中々売れなくて、

そのままになっている例も
多いかもしれないが、

意外に問題なのが、
親が亡くなり、

所有者になった子供たちの
心の踏ん切り。

売ったり
壊したりが

できないのだ。
これが親が生きていて、

建て替えするのよー
とか、

ホームに入るわ!
とか、

親が決めて
売っても壊しても、

あら、そう!

で、
済むけれど、

親が亡くなったり
認知症になり、

で、
空き家になった家を

さあ!どうする!

と、
言われると、

踏ん切りがつかない。

これが空き家が
どうにもならなくなっていく、

影の原因だと私は思っている。
特に男性に多い。

まあ、息子だが。

あ、いや、
女性でも、

踏ん切りがつかない場合も
ある。

でも、
近頃、全く別の考え方を

する人たちに会った。
これは、

自分の家が親の家と
そんなに離れていないことが前提だが、

誰も居なくなった親の家を
事務所として使う。

と言うものだ。
その方々は、

自営業をされているので、
親の家を事務所にして通う予定、

の人と、
ちょっと遠いから

住んでしまって
土日に家に帰る人。

だったが。
家は古いし寒いから、

ええ??
と、思ったけれど、

自分が育った家だから
気にならないそうだ。

なるほどねえ。

この事務所で使う予定の方は、
お母様を自宅で介護されて居て、

もしも?
の話だが、

ご兄弟で決めたらしい。
庭は、孫へ解放すると言う。

へええ
いいわねえ。

別荘を持つ感覚かしら。

もしかしたら、
空き家にせずに、

たまに使うと言う発想も
ありなのかもしれない。

今時は
古い普通の昭和の家が

洒落たカフェに変身したり
する時代だ。

親の家を壊すのは
勇気がいる。

せめて
誰かに使ってもらいたい。

できれば
もう一度、そこで幸せが

生まれたらいいなあ
と、

思うけれど、
たまに自分で使う方法もありかと

考えた。
もっとも、

自宅さえ片付けができないのだから
家を二つ持つのは

やっぱり無理ね。
と、考えつつ、

古くなった実家を見ている。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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