日刊せみなりーBLOG

更新日:2019/01/05

休み中、
雪はほとんど降らなかったのに、

今日は午後から大雪。

愛知の孫たちは、
喜び勇んで雪の中に出て行った。

雪は、
子どもの心を

掴んで離さず、
こんなに寒いのに、

雪だらけになって帰っては、
床暖の上で、

つなぎと
手袋、帽子を乾かす。

私も
子どもの時は

雪が楽しかったかも
知れない。

昔は原っぱが近くにあり、
冬になるとそこは

雪原。
友だちと

雪を漕いで走った。

何もない雪原は
雪を漕いだところだけが

線になり
ただそれだけなのに楽しくて、

笑っていた気がする。
でも、帰る頃、

長靴の中の足は冷たくなって、
手袋は凍り、

泣きながら家に帰る。
玄関で長靴を脱ごうとするが、

長靴の中に入った雪で、
なかなか脱げなくて、

どうしてこんなになるまで遊んだの!

と、
母が怒りながら、

長靴を
引っ張って脱がしてくれた。

ズボンの裾に
付いた雪玉を

祖母が
手で取ってくれる。

そのまま入っちゃダメ!

母が濡れた長靴を
ストーブの前に起きながら叫ぶ。

私は、
真っ赤な手と足が

痛痒くなり、
また泣く。

祖母が
そんな私の手と足を

自分の手で温めてくれる。

こんなに冷たくなって、
子どもは雪が好きだね。

祖母が言う。

今のように
つなぎのジャンバーが

なかった時代、
防水でもなく、

ズブズブに濡れたジャンバーから
水が滴り落ちた。

それでも次の日
懲りもせずに

また雪遊びに行った。

どうして子どもは雪が
あんなに好きなのだろうか。

白く
ふわふわで

冷たくて
雪の上に寝っ転がって

降ってくる雪を見ていると
不思議な気持ちになってくる。

私は
運動嫌いで

外遊びも嫌いだったはずなのに、
雪遊びだけは好きだったことに、

孫たちを見て
思い出した。

雪が嫌いな大人は多いが
雪が嫌いな子どもは

聞いたことがない。

このブログを書いているうちに
雪はもっと大雪になった。

よく考えたら、
坂を転げ落ちても

痛くもなく
服も汚れず

掘ることも
積み上げることもできて

ぶつかっても痛くない。
真っ白でふわふわで、

遊んで火照ったほっぺに
その冷たさが心地よい。

そんな素敵なものなんて
雪以外ないわねえ。

やっぱり
雪が降る街に生まれて

良かったなあ。

愛知の孫たちも
明日、戻る。

北海道に
おじいちゃんがいる!

愛知の孫たちの
自慢の一つだそうだ。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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