日刊せみなりーBLOG

時は宝

更新日:2019/05/04

昨夜、
岡山で変わった居酒屋に行った。

以前は、
映画館だったところを、

居酒屋に変えたらしい。
店内は、

小階段をうまく使って、
ステキな個室が多い。

で、
私たちが入ったお部屋は、

その奥の奥にある
【座、スタジアム。】

昔の映画館の一番上の部分を
そのまま使っているようで、

部屋自体が階段。
映画館の座席を外して、

そこに座って食べる感じか。

今回の岡山の旅は、
【母を実家に連れて帰ろう!】

の旅で、
迎えてくれたのは、

母の実家の親族たち。
我が家も家族総出で岡山に行ったので、

昨日の宴会は総勢42名だった。
ので、

その【昔映画館】の個室は
まさにぴったり。

参加者の半数近くは子どもなので、
登ったり降りたりが、

超人気だ。
ちなみに、

お料理は最高部に
バイキング方式で置いてあり、

食べ放題の飲み放題。
中々面白い部屋だったが、

岡山の従兄弟たちが、
この部屋を借りたわけは、

別にあった。
宴が始まりしばらくすると、

階段会場の前の壁、
昔であれば、

映画のスクリーンに当たる壁に、
映像が流れ始めた。

従兄弟の娘たちが作った
【しらかわさんものがたり】である。

母の実家はしらかわさん。
母は、9人姉妹弟の下から3番目だが、

しらかわさんを継いだ叔母は
今年の2月に亡くなり、

今は、
母と末っ子の叔母の二人だけになった。

その映像は、
大昔も大昔、

母や叔母たちの結婚前の
家族写真から始まった。

なんでも、
叔母の遺品を整理していたら、

文箱の中にこの写真たちが
収められていたという。

叔母は97歳で亡くなっているから、
まさに、

97年間の
しらかわさんものがたり

であったわけだが、
9人姉妹弟の結婚式の写真から、

多くの従姉妹従姉妹の写真、
もちろん、うちの母の写真も多かった。

中でも、
母の姉妹弟家族が、

北海道旅行にきてくれた写真には、
改めて驚きだった。

もう、40年以上昔の話だ。
飛行機代も移動時間も、

今とは比べものにならない。
きっと、

今の台湾旅行より、
高額で、遠いところ!

の感覚の北海道旅行では
なかっただろうか。

それも、
何度もきてくれていた。

きっと、
一人ではるばる北海道に嫁いだ妹が、

心配でたまらなかったのだろう。
でも、

北海道の温泉で、
大宴会を楽しむ叔母や叔父の写真は、

本当に楽しそうで、
その叔母や叔父家族を迎え入れた父や母も、

うれしそうだった。

映写の最後の方に、
私と夫の結婚写真も映された。

おばちゃん、
文箱に残してくれてありがとう!

従兄弟の、
娘たちが作ってくれた、

80年の映像を見ながら、
時間が経つことは、

宝なのだと
思った。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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