日刊せみなりーBLOG

下川町の思い出は

更新日:2019/10/24

本日は、
縁あって下川町の皆さんとお会いした。

私が下川町に初めて行ったのは
10数年前、仕事でだった。

泊まったのは五味温泉。

確か、
炭酸泉で飲むと胃腸に良い温泉だったと思う。

静かな町で
町民の方々にも親切にして頂いた。

小麦粉製品も有名で
うどんも売っていた。

何十年も昔、
まだ誰もアイスキャンドルを

思いついてもいない時、
下川町はアイスキャンドルを始めたと、

当時、
北海道庁職員だった叔母の中川から聞いた。

マチづくりにも意欲的なマチだ。

その下川町の五味温泉に
泊まるだけで行ったのは

3、4年前だった。
仕事が網走であり、

その後西興部から天塩に行く予定だったが、
どう考えても途中で一泊しないと厳しい工程だった。

北海道は広い。
地図を見ると、

北のほうは細くなっているので、
日本海側とオホーツク海側が近いように感じるが、

それはとんでもない誤解。
めちゃくちゃ遠いのだ。

その時も、
札幌から網走西興部を通り、

下川町に入ったら
遅めの夜だった。

その時の相棒は
ホンワカH君で、

もちろん、
運転は彼一人、

私は話役。
それでも、私も疲れて、

夕食を食べてお風呂に入ったら
寝てしまった。

翌朝、
早くに目が覚めたので、

ちょうど今くらいの時期だったが、
五味温泉の芝生の庭に出てみた。

とっても寒かったけれど、
浴衣に半纏を羽織り、

裸足に草履だった。
芝生の周りは森林だ。

夏場は焼肉ハウスになる建物もあったが、
とにかく朝露が光る芝生が美しかった。

疲れがいまひとつ取れていなかった私は、
急に裸足で芝生の上を歩きたくなった。

その時、
私の心はちょっと疲れていて

悲しいことがあった時だった。
裸足の足の裏に芝生が優しかった。

ひんやりするのに
嫌な感じがしなかった。

それどころか
疲れた体にエネルギーが蘇るようだった。

いいなあ、ここ。
そう思った。

もっとも
寒いので早々に部屋に引き上げ、

もう一度温泉に入った。
気持ちがとても良かった。

私の中での下川町は、
あの芝生の感覚だ。

自治体運営では、
多分日本有数と思われる下川町だが、

私の中では
あの芝生が一番だ。

地球のエネルギーが
朝露と一緒に私の中に入ってきたようだった。

周りの森林は
普通の森林で、

芝生だって普通の芝生だ。
でも、朝の空気と朝露は下川町のものだった。

北海道の宝の一つは、
森林なのだと思う。

あまりにありすぎて
当たり前だけれど、

なんだかなあ
疲れたなあ

と思ったら、
ぜひ下川町五味温泉へ行って、

朝露の芝生を裸足で歩いてみてほしい。
生きるエネルギーが湧いてくること間違いなしだ。

下川町の皆さんにお会いしたら、
数年前の芝生の感覚が蘇ってきたようだった。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

記事一覧