日刊せみなりーBLOG

着物にて

更新日:2019/11/24

休日の今日は、
二部式と言う着物まがいの格好を

している。
これは着物を上下に分けて

帯をつけなくてもよくしたもので
普段着で、

叔母の形見である。
この叔母は父のすぐ下の妹で、

子どもがいなかったので
私を実の子のように可愛がってくれた。

叔父も同じく
娘のように私を愛してくれていたが、

この叔父は、
着物が大好きで、

叔母には
普段でも着物を着せていた。

それでも、
叔母が70を過ぎたあたりから

洋服が多くなっていたが、
『私が着れなくなったらむつみが着るから』

と、
着物はよくつくっていたようだった。

叔父が先に亡くなり、
そのあと叔母も亡くなった。

私は
叔母の着物を形見として貰ったが、

なにせ、
着物を着るような落ち着いた生活はなく、

気がつくと
叔母が亡くなってから

10年以上たっていた。
そして、

実家を壊すことになり
整理をしていたら、

祖母、母の着物、
私や娘たちのために

作ってくれていた着物などが、
たくさん出てきた。

叔母の形見と合わせると、
がーーーーーーん!

と言う量だった。
うーん。

中には
まだ仕付け糸がついていて、

袖を
とおしていないものもある。

あーどうしよう。

と思っていた時、
結婚式に呼ばれた。

あーなんと久しぶり!
そうだ!着物を着よう!

そう思い立ち、
訪問着を着た。

もちろん、
ホテルで着せて貰ったのだが、

久しぶりに着た着物は
心をウキウキさせた。

そーか
着てみようかな。

今度は
中小企業家同友会50周年記念祝賀会に

叔母の小紋を着ていった。
小紋にも格付けがあり、

もちろん、
着物のプロに見て貰って

OKが出たものを着たのだが、
自分で言うのも変だけど、

しっくりきた感じがした。
友人が撮ってくれた写真を見たら、

叔母にそっくりだった。

そして、
その祝賀会で着物学院の先生を

ご紹介頂いた。
この経営者の勉強会に参加すると、

ありとあらゆる業種の知り合いができ、
視野が広がると同時に、

世界も広がるのだ。
今度、着付けを

教えて頂くことにした。
日本人には着物がやはり似合うと思う。

どうにか
自分で着られるようになったら、

仕事にも着物で行きたいなあ。
そー言えば、

日本の伝統的な装いなのに、
着物で職場に行ったら、

びっくりされそうだ。
動きが悪いとも思われるが、

結構動けるんだけど。
だって、

仲居さんは着物で
走り回るではないですか。

今日の二部式は
着物風だけど、

まずは始めること、
慣れること。

今頃天国で叔母夫婦は、
目を細めて見ていてくれていると思う。

やっと着てくれたんだね。って。
着物はすごい。

10年以上前のものでも
全く問題なく着られるのだから。

究極のリサイクルである。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役中野むつみでした。

記事一覧