日刊せみなりーBLOG

食は生きる意欲!

更新日:2019/12/01

毎週日曜日は、
ホームにいる母を訪ねる日。

だったが、
ありゃあ?風邪?

超寒いんですけど。
になったので、

三女と5番孫、8番孫だけで
行ってもらうことにした。

母のホームの部屋には、
この孫たちのオモチャが置いてある。

なので、
孫たちは、私の母のところに行っても、

楽しいのだ。

母は、ただ今94歳。
年が明けたら、

すぐに95歳になる。
細いけれど、元気だ。

昔から、
食が細かったけれど、

魚より肉が好きだった。
卵も好き。

やりくり上手で
食費は削らず、

手間もかける。
ので、

大昔、
まだ私が小学生だった頃、

祖母の友だちが夕食時に来て、
『誰かの誕生日なの?』と言ったほど、

おかずが沢山あったと言うのが、
母の自慢だった。

美味しく食べる工夫もしていた。
それは自分が食べられないものでもだ。

父が
胆振支庁に赴任していた時は

母も一緒に行っていたが、
父はよく釣りに行っていた。

大した釣り好きとも思わなかったが、
多分部下に釣り好きがいたのだろう。

チカを100匹も
釣ってきたこともあった。

母は、
そのチカのはらわたを取り、

唐揚げにして
牛蒡と一緒に酢漬けにした。

これが美味しいのだ。
父の大好物でもあった。

父は、
チカは小ぶりの方が美味しいと、

釣ってくるのは
小さなチカばかりだ。

それのはらわたを取るのだから、
大した器用さと持久力だ。

おまけに、
父はそのチカを三枚におろして

天ぷらにしてほしいと言い、
母は、その通りにしていた。

ホント、
私の母とは思えないほどの

料理の腕だった。
デザートを作るのも上手。

我が家は寒天ではなく、
ゼリーを食べて育った。

板ゼラチンを使って作る。
昔だから板ゼラチンは、

鯨の骨から作るので、
『栄養がある』と、

母も父も言っていた。
母のお得意は、

三段重ねのゼリーで
一番下はみかんゼリー、

その上に牛乳、
最後はココア。だったと思う。

祖母はペパーミントゼリーが好きで、
特別に作って貰っていた。

そう言えば、
私のお弁当は学校でも有名だった。

おかず入れと
ご飯入れが反対なのだ。

小さなおかず入れにご飯が入り、
大きい方はおかず!

毎日のことなのに、
冷凍食品もないのに、

よく作ってくれたもんだ。

まあ、
そんな母の料理を食べていた父は、

私の作ったものは
料理とは思えなかったらしい。

母親があまりに料理が上手だと
娘は何もしなくなるのか、

あ、いや、
姉はとても料理が上手だから

関係ないか。

私はこの頃思うのだけど、
食べることに興味がある人は、

基本的に
生きる意欲があり、

食べることに興味がない人は、
生きる意欲に欠けるのではないかと。

よし!
私も食が細くても

食べることに興味を持とう!
と、

94歳11ヶ月の母を見て思っている。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役中野むつみでした。

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