日刊せみなりーBLOG

布団の温もり?

更新日:2019/12/11

小樽に
お気に入りの喫茶店ができた。

名前はコロンビア。
けして、カフェではない。

むかーしながらの
コールテンの赤い椅子。

コールテンと言っても
伝わらない世代も多いかな。

で、
どこの席にも、

普通に灰皿が置いてあり、
『私たち、これいりません』

というと、
灰皿を下げてくれる。

と言っても、
タバコを吸っているお客様は少なめだ。

こちらを初めて利用したのは、
11月のことだった。

小樽に作ったNPOの会議を
ここでした。

小樽の人たちにとっては
馴染みの喫茶店らしい。

そう、喫茶店。
今は少なくなった超普通の喫茶店。

初めて行ったとき、
ウインナーコーヒー頼んだ。

めちゃくちゃ
懐かしい味だった。

だから、
2回目もウインナーコーヒーを

頼んだ。
お仲間のおじさんは、

ナポリタンとコーヒーを
頼んでいた。

こちらも
純日本風ナポリタンだ。

小樽の仲間が、
『昔は鉄板に乗ってたんだが』

と言った。
2人の別のおじさんと若者が

コーヒーゼリーを
頼んだ。

クリームとゼリーを超える量の
生クリームが乗っていた。

それを食べる男性陣を見て
みんなで笑った。

もう1人のおじさんが
生ビールを頼んだ。

大きなイベントが
終わった直後だから、

ビールもありだ。
綺麗な女性2人は、

ココアだった。
そして、粋なおじさんは、

コロンビアコーヒーを
頼んだ。

全部で9人のメンバーは
喫煙者4名と吸わない5名で

テーブルは
通路を挟んで隣にした。

『タバコ、やめなよー』
と、言われても、

喫煙者は聞こえないふり。
まったくー

で、
楽しく会議は進んだ。

何だろうな。
この柔らかい雰囲気。

ソファは年代物で
少々座りにくい。

6人がけは、
真ん中の人は動きにくい。

4人がけは
少々狭い。

でも、
6人がけでワイワイし、

喫煙者4人は
狭いところで片寄会う。

おじさんも若者も。

なぜかタバコを吸ってるけれど、
建物が古くて風通しが良いのか、

隣の席まで
煙は来ない。

小樽のマチの
懐が深いのか、

この喫茶店の懐が
深いのか、

ここで会議をすると
みんなが優しくなる気がする。

私は、
タバコは絶対体に悪いと

思っている。
自分も昔は吸っていたけど、

今は
はるか遠くの煙でも

むせる。
なのに、

この喫茶店では、
むせない。

タバコの臭いにも
我慢ができる。

というか、
我慢という発想が

生まれない。
一体、これは何だろう。

小樽には、
少し古びた空間が似合う。

あったかい
包まれた感覚になる。

小樽を
愛してやまない友人は、

小樽のことを
『冬の朝の布団の温もりのようだ』

と言っていたっけ。
心が疲れた時は小樽がいい。

なぜか、
辛さに浸ることなく、

気負うこともなく
スクッと立ち上がれる。

この喫茶店も
同じ空気を持っているようだ。

場所は花園の外れ。
だと思う。

疲れたらお立ち寄りを。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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