日刊せみなりーBLOG

マスクの時代に

更新日:2020/02/17

褒め言葉としての
マスク美人を

ご存知か?
昔は、

マスクを取ったら、
あらまあ。

の意味で、
使われていたけど、

今は違う。
お目目、キラキラの人を

言うのだ。
ただ今、

マスク不足になる程
みーんなマスクをしているけれど、

どーせなら、
あら、あの人、

マスクが似合うわ。
素敵!

と、
言われたい。

どんなことも
楽しむと、

バイキンだって
逃げちゃう。

で、
思い出したのは、

看護婦時代だ。
当時は、

マスク美人と
言われるのが嫌で、

だって、
それは、

マスクを外したら
美人じゃあない。

と言うことではないか。
同じ理由で、

白衣を着ると
みんな美しい。

と言われるのも
嫌いだった。

だって、
私服に着替えたら、

どーなのさあ。
だから。

実際、
私服で患者さんにあっても、

みーんな、
『あら、中野さんだったの?

気がつかなかった!』
と、患者さんは言った。

が、しかし、

なぜ、
看護婦さんのマスク姿は

美しいのだろうか。

第一は、
仕事への使命感で

お目目、
キラキラ。だから。

マスクからは
目しか出ていないが、

それがキラキラしてると
黒目が大きくなるから、

自然に
目も大きく見える。

そして、
看護婦さんは優しい。

目が大きいだけじゃなくて、
優しさが溢れるからだ。

看護婦さんは、
科学的で合理的だけど、

基本的に
人のために働こう。

と、
思う人が多いから、

たとえ、
外科のバリバリ看護師でも、

優しいのだ。
それが、

目、
眼差しに現れる。

目はその形、形状だけでなく、
この眼差しが重要で、

マスクになると、
その眼差しだけで

勝負をする感じ。

以前、
口元を隠して

目だけで笑う。
と言う研修に

出たことがある。
口を動かさずに、

眼差しだけで
笑うのだ。

これは意外にできない。
目の周りの筋肉を

使っていないと
出来ない。

が、
眼差しは

訓練ではもっと出来ない。
だって、

目は心の現れだから。

心が尖っていると
目はきつくなる。

射るような目。
とも言うかな。

怒りも目に出るかしら。
昔の漫画、巨人の星では、

よく
目の中が炎で

燃えていたけれど、
目は、怒り、悔しさで、

燃え出す。
でも、

その100倍も
優しく見つめることも

できる。
我が子を見つめるお母さんの目。

優しい眼差しだ。

私はまだ、
いつもマスクをすることは

ないけれど、
母のホームに行くときは、

マスク着用が義務になった。

昔、
母が私たちを見てくれたような

優しい眼差しを
今度はマスクの上の目から

母に向けられる自分で
いたいなあ。

と思いながら、
今日もマスクをせずにいる。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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