日刊せみなりーBLOG

広ーい駐車場でお待ちしています!

更新日:2020/05/11

会社の駐車場が、
広くなった。

うちの会社は、
亡くなった父が

自宅を使って開業し、
その後、

空き地だった自宅の後ろに、
今の社屋を建てたのだ。

土地を買った当時は、
南区体育館もなく、

生協は、
ボーリング場だったし、

もちろん、
イオンもなく、

そりゃあ田舎。
だから、

多分土地も
高くなかったのだろう。

だから、
社屋は作りやすかったが、

父は、
地道に木造二階建ての

社屋にした。
その後、

社員が増えて
増築をしたが、

なにせ、
実家のすぐ後ろだから、

会社は通りに面しておらず、
道路も狭くて、

社車や社員の車、
お客様の車の出入りは

中々大変で、
『すみませーん、

出ますので車を
避けて下さい!』

と、
お客様にお願いすることも、

度々だった。
それが、

去年の暮れに、
誰も住まなくなった実家を

取り壊すことになり、
まずは会社の駐車場に!

と、
なったのだ。

まずは!だから、
砂利敷きにしようと、

ハリマオウN社長は言ったけれど、

『アスファルト!がイイ』
と言う社員たちの声に押され、

アスファルトの駐車場に
なった。

えらい大きな駐車場だが、
これでお客様に

避けてもらわなくても、
車の出入りができて

助かる。
社員たちの嬉しそうな顔を見て、

私も嬉しいけれど、
正直、

ちょっと寂しい気もするが、
目を閉じれば、

実家の玄関が開き、
子供たちが靴を脱ぎ散らかして、

祖父母の元に
飛んでいく様が浮かぶ。

もちろん、
その子供たちは、

うちの子だ。
共働きだったから、

学校からは、
実家に帰っていた。

宿題はせず、
おやつを食べて、

遊びに行く。
あー私の母の希望で、

公文、習字、お琴に
通っていたっけ。

もちろん授業料は、
実家の母持ち。

子供たちは、
全く練習もしないで

お稽古ごとに通っていたけど、
お琴の発表会にも出たし、

一応六段の調べも
ひいていた。

習字は段も取り、
公文は、

全く勉強をせず、
公文になっていなかったけれど、

まあ普通に育った。
今でも子供たちは、

実家が
自分の家のようだったと、

懐かしんでいる。
建物は無くなり、

まっさらになった。
ここからこの土地で、

新しい物語が始まる。
駐車場だから、

大した物語ではないかも
知れない。

頼むから、
広くなった気の緩みで、

車をぶつけることは
しないでね。

西日だけでなく、
南のお日様も

会社に入るようになった。
風通しも良いようだ。

今時、
自動車通勤歓迎の会社は少ないが、

場所が、
南区だから。

札幌一広い面積を持ち、
そのほとんどが山の南区。

だから
この面積の駐車スペースが

許されるのだ。
どーぞ皆様、

車で遊びに来てください。
お待ちしています!

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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