社長ブログ:時にふれてBLOG

並を超える

更新日:2022/02/14

今週は、41回目で106ページ「並を超える」です。Koさんに読み合わせと感想をお願いしました。「正直、自分ではあまり苦しい思いをしたくない。頑張る意味は、その後で楽になっていくことで頑張れる。セミナリーの仕事での成果品も、工期があるので、それなりに妥協がある。現実的ですが、素晴らしい成果品を求めるのも大事な事と思う」との感想でした。私のコメントは

「より高く自らを導いていこうとするならば、何度もバリアに遭遇することでしょう。バリアとは、楽をしようとする心のことです」、「この安逸を求める心との葛藤に打ち勝つ克己心こそが、人をして並を越えさせていくのです」と述べています。

 

P・F・ドラッカーも「高き目標と自分自身を律する力こそがマネジメントである」と言っています。結局克己心=自律(自分を律する)とするならば、誰もが持っていい心構えです。結局日々の積み上げでしかありません。「バリアを突破しながら、日々努力を続ける」との稲盛さんの言葉です。

この克己(こっき)心(しん)について深掘りしてみました。

克己とは…「煩悩にまみれそうになる自分自身に打ち克つ」こと。

煩悩とは…創造主が人間に本能として与えたもので、人間が肉体を維持するために必要不可欠なもの。

三毒とは…仏教では欲望、怒り、愚痴を三毒と言い、煩悩の中でも最も強いものを言う。放っておけば三毒がわきあがってくる

「おのれに克かつに、事々(じじ)物々(ぶつぶつ)時に臨みて克つ様(よう)にては克ち得られぬなり。兼(かね)て気(き)象(しょう)を以もって克ち居(お)れよ、と也(なり)」。(自分に克つということは、その時その場の出来事に対処しようとして、いわゆる場当たりに「自分を律しよう」としたとして、なかなかそううまくいかぬものだ。常日頃から平常心をもって自分に克つ修行をしていなくては、できるものではない。そう(南洲翁は)言われた。)

 西郷南洲のことを書いた稲盛和夫氏(京セラ創業者)の著書「人生の王道」の第3章「利他」で述べている。「人は己に克つを以て成り、自ら愛するを以て敗れる」との西郷の遺訓を解説し、「煩悩・欲望にまみれた自分自身に葛藤し、自分自身に打ち克つことが出来るかどうかで、物事が成就するかどうかが決まる。 その処方箋として「利他」・・・欲を離れること、誠を貫き、人に尽くすこと・・・が人生の哲学である」とあります。

「この会社に入って良かった。将来の生活も安定する。そう従業員が思ってくれる会社にすること」が高い目標です。自分自身を律して、会社に巣くう皆さんの人間性が考え方に影響を及ぼし、人間性そのものが日常の経営に出てくるような会社が、私が思う高き目標です。お互いを思いやる「利他の心」が一番大切なのです。

他の人の意見として、Hoさんは、 「60と80点ということで、運動では80点で勉強は60点というと、60点が並の人と言うが、60点の中に努力した人もいる。個人個人が決意して頑張ることが大事です」

またMgさんは、 「この短い文章では、言いたいことが誤解を生む。『成果主義』かとも思う。言いたいことはそうじゃない事は解っているが」との話しがありました。

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