社長ブログ:時にふれてBLOG

ベクトルをそろえる

更新日:2022/10/25

今週は第70回目、174ページ「ベクトルをそろえる」です。Sgさんがローティション担当でしたが、出張が入り、事前に感想文をいただきました。Hoさんに読み合わせとその感想文の代読をお願いしました。Sgさんの感想文は次の通りです。

ベクトルを揃えるには、会社の経営理念等が社員全員に認識され、行動(仕事)の前提になっていなければならないと考えられる。ベクトルが揃っていなければ意見の相違等が生まれやすくなり、組織の内部分裂に繋がりかねない。このベクトルを少しでも揃えるには、まず上司と部下のベクトルを合わせることが重要だと考える。上司部下間のコミュニケーションを多くとり、今月・今週・今日の仕事の優先順位は何なのかを確認する場を常に設けることが結果的に組織全体のベクトルが揃うことに繋がるのではないかと私は考える。』です。私のコメントは

「ベクトルをそろえるとは、考え方を共有していこうということです」、「目的をもった集団(会社)であれば、価値観を共有してはじめて、達成への永続的、集中的な取組が可能となるのです」と書かれています。

稲盛和夫OFFICIAL SITEでは、『業という集団において、従業員の幸福を実現するために、高い目標を掲げてその達成を目指していくときには、「こういう哲学で経営をしていきます」という、企業のなかで基準となるような考え方がどうしても必要になるのです。そして、その基準となる考え方に、全社員がベクトルを合わせていかなければならないのです。』と書かれています。

度々紹介している(株)フォスターワンの坂上仁志社長(経営コンサルタント)の「さかうえ塾」の書き込みでは、『経営理念とは、このベクトルをそろえるためにあります。経営理念とは、価値観を共有するためにあるからです。企業には経営理念が必要なのです。経営理念を持つことで、はじめて全従業員の価値観が共有されます。経営理念がなければ、ある判断でAさんは右と言い、Bさんは左と言います。それではベクトルがそろわない。社員のモチベーションが続かない。ベクトルをそろえて、始めて企業の力が発揮されるのです。』と述べています。

ベクトルを合わせることを会社の理念に入れているのが、稲盛氏の作った京セラフィロソフィーです。そこには以下のように記載されています。「人間にはそれぞれさまざまな考え方があります。もし社員一人一人がバラバラな考え方に従って行動したらどうなるでしょうか。それぞれの人の力の方向(ベクトル)がそろわなければ力は分散してしまい、会社全体としての力とはなりません。このことは、野球やサッカーなどの団体競技を見ればよくわかります。全員が勝利に向かって心を一つにしているチームと、各人が「個人タイトル」という目標にしか向いていないチームとでは、力の差は歴然としています。全員の力が同じ方向に結集したとき、何倍もの力となって驚くような成果を生み出します。1+1が5にも10にもなるのです」としています。』と話しました。

この後に少し議論になりました。Kcさんから「難しく考えていると思う。度々上の人に言っているが、業務の担当者がホワイトボードに書き込みがされていない。納期を守るという意識が低いのか、社内納期は私が書いている。先ずここからベクトルを合わせる必要がある」と発言があり、もっともな話で副部長からラインでみんなに周知する。私がこのブログを全員にメールすると約束しました。

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