社長ブログ:時にふれてBLOG

公明正大に利益を追求する

更新日:2022/11/08

今週は第72回目、178ページ「公明正大に利益を追求する」です。Ktさんのローテーションですが出張が入って、感想文を送ってくれました。Miさんに読み合わせとその代読をお願いしました。その感想は次です。

我々技術者は製品を売り商いを行っているわけではないため、この内容の利益追求は非常に難しい。しかし日々の業務で関わる発注者、権利者及び現場職員の意見をくみ取り、それを仕事へ反映させることは我々技術者が唯一行える付加価値を高める努力であり公明正大に利益を追求することに変わりはないと私は考える。」と書いてありました。今日の私のコメントは次の通りです。

「経営者は、自分の企業、集団のために、利益を追求しなければなりません。これは決して恥ずべきことではありません」、「公明正大に、仕事を通じて、製品を通じて、自分たちの努力の成果として、高い利益を得るという、正道を歩むべきです」と書かれています。

総合人材サービス業のフジアルテ(株)の採用担当のブログ「損得ではなく善悪を基準に!公明正大に利益を追求する経営理念!」と題して次の書き込みがありました。

『会社は、日々の経営活動を通じて利益を上げ続けなければ成り立ちません。それは、私たち従業員の幸せにつながることはもちろん、納税によって広く社会に貢献することにもなるからです。売上や企業規模を拡大していく事は大変重要な事ですが、それ以上に企業の成長や体質を強化する上で常に意識しなければならないのは、付加価値を高めていく事です。しかし、それは単に利益を上げればよいということではありません。利益を追い求めるあまり投機に走ったり、不当な手段を用いて暴利をむさぼるのではなく、厳しい自由競争の中で堂々と商いを行い、質の高いサービスを提供し、公明正大に正しい利益を追求しなければなりません。正しい利益とは、私たち一人ひとりの知恵と創意工夫、そしてたゆまぬ努力の結果として生まれる付加価値です。

(株)アットライズの服部洋二代表取締役社長のところも、朝礼で「心を高める、経営を伸ばす」を輪読しています。そのブログでは、『三方よし』の精神で、近江商人の経営哲学「売り手よし、買い手よし、世間よし」の理念を掲げています。…やはり「人としてどうあるべきか」という、子供の頃に親に教わったような基本的なことを守り、公明正大に商いをしていくことが末永く繁栄していく要諦なのだと思う。として、金儲け主義というものはこの卑怯な手段をさし、利益を追求するとは、努力をして付加価値を創造することをさす。 そう考えれば、利益を追求することは正しいことであり、人からほめられるものであるといえます。

それに対して、P・F・ドラッカー氏は顧客に貢献するのが企業の存在意義であり、その顧客を創造するのがビジネスの目的である、と言います。利益は備えであり、投資費用であり、事業の有効性を測る物差しである、と言います。会社の目的は利益を上げること、と考えることは間違っているといっているのです。

私は、この考えにはくみしません。何のために利益を上げるのかというと、社員の物心両面の幸福を実現するためであるとの故稲盛和夫さんの哲学を信奉しているからです。

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