社長ブログ:時にふれてBLOG

動機善なりや

更新日:2023/03/14

今週は、長野の同友会全研に参加したため、今日になりました。第85回目、208ページ「動機善なりや」です。Ogさんに読み合わせと感想をお願いしました。その感想は次の通りです。

『善の捉え方が難しいです。独善という言葉もあります。「動機が善であれば…必ず成功すると固く信じています」と書かれていますが、理解に苦しみます。何ごともこう言えないのではと思いました。』と発表しました。私のコメントは次の通です。

「『動機善なりや」ということを自らに問うのです」、「『私心亡かりしか』という問いかけが必要なのです」てと書かれ、「動機が善であり、実行過程が善であれば、結果は問う必要はない、必ず成功すると固く信じています」と確信的に書かれています。

いつも紹介をしている稲盛和夫OFFICIALSITEでは、次のように説明しています。『大きな夢を描き、それを実現しようとするとき、「動機善なりや」ということを自らに問わなければなりません。自問自答して、自分の動機の善悪を判断するのです。善とは、普遍的に良きことであり、普遍的とは誰から見てもそうだということです。自分の利益や都合、格好などというものでなく、自他ともにその動機が受け入れられるものでなければなりません。また、仕事を進めていく上では「私心なかりしか」という問いかけが必要です。自分の心、自己中心的な発想で仕事を進めていないかを点検しなければなりません。』と。

もう一つ、「久家邦彦のブログ BSTビジネス潜在意識トレーニング」では、『稲盛会長のいう動機が「善」という趣旨は日本語の「善」という言葉は、「よい行い」のときの「良い」または「高潔な」あるいは「慈悲深い」といった意味でもちいられています。これは、キリスト教の「自分がしてもらいたいことは、他人にもそうしてあげなさい」という教えに良く似た意味をもっており、稲盛会長は、そういう意味で使っているそうです。ですから、まず自分の廻りの人の幸福を見出すようにしていただきたいといいます。「善」の反対は「悪」で、これは「憎しみ」「敵意」「嫉妬」「怒り」など利己的な動機によって人が行動することを助長するものです。ですから、新しい事業を始める際に「これは、自分一人の利益のためのものか?それとも、他人や地域、社会に利益をもたらすものなのか?」ということを自分自身に問いかけることが必要なのです。』と書き込んでいます。

私が塾長の講話で好きな観点は、「五人でも十人でも従業員を養い、その家族を養うというのは大変な善行です。そういう善きことをしておられる方々か世の中におられるから、社会が安定しているのです。日本の国を守っているのは社会の底辺を支えている中小・中堅の企業経営者なのです。その人たちか素晴らしい経営をし、その人たちの会社が立派になることが、間接的に日本の国や社会をよくしていく基になるのです」という盛和塾の原点である塾長の考え方です。素晴らしい哲学を社員と共有した立派な経営者が、日本を善くしていくのです

その後善悪について論議があり、最後に私が発言しました。『担当の感想もそうだが、他の人からも、人によって善悪が異なるとの意見も出されましたが、私から、「塾長は『必ず成功すると固く信じています』と自分の信念を話しているのです。」、「素直な気持ちで読んでほしい。『だれからみてもそうだという普遍的な善の観点』です。」』と説明しました。

 

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