日刊せみなりーBLOG
羅臼の空から・・・
更新日:2009/03/05
別海からの帰り道、釧路で羅臼町の救急車とすれ違った。
患者さんを釧路の病院に送った帰りだろうか。
ふと、2年前に羅臼の喫茶店で聞いた会話を思い出した。
バス待ちで入った喫茶店、なんとネット喫茶でありましてそのためか外国人に、道新の記者さんまでいらっしゃいました。
でも そこは地方色あふれるお店、近くに住むおばあさんが、昼寝をウトウトと されているのでありました。
おもしろいな~と ついついみなさんのお話に耳がダンボに・・・。
道新の記者さんはお馴染みらしく、本社にメールを送りながら興奮してマスターに話しています。
『今発表になりました。国保病院が夜間・土日・休日の救急診療を止めるそうです。人手不足が原因らしい。急患は救急車で中標津か釧路に運ぶそうです。』
よこで ウトウトしていたおばあさん、むくっと頭を上げておしゃった。
『それじゃ、救急車でなくて霊柩車だ!ははは・・・・』
・・明るいおばあさんの声にみんな大笑い・・・でも ・・これは笑い事ではないよねぇ・・
あれから2年、私が羅臼の救急車とすれ違ったのも日曜日だった。
どうか その時の患者さん、お元気になられていますように、ねがってやみません。
ところで、羅臼の人々は明るく逞しい。
あんなブラックユーモァを言い放つおばあさん、それを一緒に笑える町の人・・
厳しい自然環境の中で生きて来た人々だからでしょうか
そういえば うちの会社に事務機器等を入れてくれている㈱三城の営業マンS君も羅臼出身だった。
明るく、元気で、誠実で、ラガーマンのS君、どうして結婚しないのかしらと、ついつい むつみおばさんは要らぬ心配までしてしまう程、良い青年なのですよ。
これからは しっかり生きて来た地方の青年達が日本を支えるような気がします。
都会育ちの若者達よ!負けておるぞ~!