『太っちゃったら、初めて船から落ちそうになった。

下を向いたら前のめりにバランスをくずしちゃって・・・』

メタボ諦めH常務は大の釣り好きだ。

この連休で江差方面に“ホッケ”を釣りに行ったらしい。

『いやはや、いっぱい釣れて、ホッケは牛蒡を入れたすり身にしたよ』

（あら、美味しそう・・・）

昔、椴法華村に建物調査に行った時、うちの会社を気に入ってくれたおじいさんが、

箱いっぱいのホッケをくれた。

わざわざ内臓を綺麗に取り、箱の中に雪をつめて腐らないようにしてあった。

もの凄く美味しくて、すり身も最高！評判は上々だった。

『ホッケは日本海より、内浦湾の方が高級品なんだよ、虫が入っていないんだ。』

函館の魚屋のおじさんが言った。

ふ～～～～ん、そうなんだ～

それ以来、内浦湾産を捜すが中々売っていない。

メタボ諦めH常務に聞いてみた。

『内浦湾のホッケが一番美味しいのはどうしてかしら？』

『それは、内浦湾は浅いし餌もいっぱいあるし、海流の流れが激しくないからね。

ホッケには浮き袋がないから、動き続けていないとだめ、止まってご飯を食べられない。

内浦湾のホッケはゆったりした流れの中で、しっかりご飯を食べられるから、

太っていて健康で虫も入ってこないんだ。

日本海側は流れが激しいし、餌も少ないから、ずーっと動いるホッケは痩せて、虫も入る・・』

ほ～なるほど・・・と聞いていたら、栗山支店の明るく優しいIさんが言った。

『動き続けているなんて、メタボ諦めH常務みたいじゃないですか』

『そうかも～でも、メタボ諦めH常務は内浦湾の健康ホッケ、

日本海の虫入りホッケは私だわ・・』

ホンと、メタボ諦めH常務は、忙しいほど良く食べる、食べるから太る。

エネルギーが一杯なので、また動ける・・また、食べる・・だから・・の繰り返し。

『あ～お腹が空いた、お腹が空いた』

ボリビリボリボリ、おかきの袋を次々開けて、あっという間に4袋！

ちょお～と、メタボ諦めH常務！

内浦湾のホッケが船から落ちたら、日本海のホッケの餌になっちゃうよ～

（追伸・・５月１２日、メタボ諦めH常務より、内浦湾は深いんじゃなくて浅いの！

と、訂正されたため、本日５/１２に訂正していま～す、失礼しました。）