日刊せみなりーBLOG

注射・・・

更新日:2010/05/26

『三回も刺されたんですよ、あれを見るだけでも嫌なのに~』

今日は会社の健康診断二日目、むつみさんと新人Tさんの番だったが・・

新人Tさんは採血で三回も刺されたらしい。

『あら!かわいそう~あれ、嫌だよね~』

私は昔看護婦で、刺す立場に15年近くいたが、

今は完全に、患者さんの立場、私も注射の針は嫌だ。

何回か刺されるときは、一回刺してサッと抜いて次!

と言う事はほとんどなく、針を腕の中で探られる事が多い。

『ほんと、あれは嫌だ!』

うちの職員も異語同語に言う。

しかし、看護婦だった立場でいうと、抜いて次一回で入れられるとは限らず、

何回も刺す事は避けたく、結果、腕の中で針を動かし血管を捜す事になる。

新人Tさんも、刺されるのは3回が限界だろう。

そういえば、大昔の事を思い出した、

看護婦になって2年目、小児科から内科に勤務替えになった。

子どもの血管と大人の血管はまったく違うから、お年寄りの細く脆い血管が怖かった。

案の定、(こりゃ~なんじゃ~!血管らしきものはまったくなし!)

の患者さん、相手も不安そうに若い見慣れぬ看護婦の私を見ている。

(誰か、変わって入れてくれないかしら?)と回りを見回すが、

先輩たちはみな見ない振り。

(自分で挑戦してみなさい)光線だ。

そうですか、そうですか、と及び腰で挑戦するが、腰が引けているのに入るわけがない。

(そう!注射も腰が大事)

何回か刺すうちに、『あなた!別の看護婦さんを呼んできて!』

と、怒鳴られた。

思い出しても、冷や汗がでる。

今は、早めに看護師をチェンジさせ患者さんに痛い思いは極力させないらしいが、

それで、いつまでたっても注射の下手な看護師が多いのか。

それにしても、やめて20年近くたった今でも、

『今日の看護婦、滅茶苦茶注射下手だった』という職員の言葉を聞くと、

自分の事を言われているようで・・・密かに小さくなる・・むつみさん・だ~

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