日刊せみなりーBLOG

デビュー・・・

更新日:2010/06/03

 『ビベロYちゃん、うまく話せた?』

昨年、新入職員で入社した建築士の卵、ビベロYちゃん。

1年経ち、晴れて初担当を受け持った。

お客様は留萌振興局さま。

仕事は小さいが担当となると中々大変、もちろんラガーマンM君がついている。

初回打ち合わせから帰ったビベロYちゃんに聞いてみた。

『いいえ、話せなかったです・・

ほとんどラガーマンMさんに話してもらいました。』

その後、仕事はビベロYちゃんがこなし、

『ビベロYちゃん、振興局に電話して報告だよ』とラガーマンM君に言われ・・・

『はい・・』と恐る恐る電話・・・

『補償セミナリーのOです。先日の・・・』

中々頑張っているが、まだ声が不安定だ。

『大丈夫、相手も新人が初担当だとわかっているから・・』

ラガーマンM君が励ましている。

そうだな~お客様にも育てられて、大きくなっていくんだよ~

誰にでも“初”がある、

初がなくて2回目からしか経験がない!と言う人には会った事はない。

 

私は看護婦一年目で初初初・・初の繰り返し、

小児科と産婦人科の混合病棟だったから、

お母さんと子どもの間で、ウロウロウロ・・・・・

気難しいお医者さん達の間で、ペコペコペコ・・・・・

出産に立ち会うのは、いつでも嬉しかったけど、子どもの死は辛すぎた。

今でも初めて、子どもが亡くなった場に立ち会ったときの事を思い出すと泣けてくる。

次の年、内科病棟に移るとまた、ホンに初初初・・・初、

(私はいつベテランと呼ばれるのだろう・・・来るのか、そんな日?)

と思ったが、

いつからか“若い子をつけて~むっちゃんじゃなくて”

と お医者様に言われるようになり、

新人さんに声を掛けただけで飛び上がられるようになった。

が、転職したせえで、また、初初初・・・

契約書なんて作ったことはなく、“お金”と数字の感覚がわからなくて、

ゼロ三つで“、”すなわち百万は1,000,000と点を打てず、

“100,0000”と書き、『これ、おかしくありません!』

と契約のベテランさんに怒られた。

やれやれ、いつでも初はあるもんだ。

 

ビベロYちゃんとラガーマンM君が、その初納品から帰ってきた。

『どうだった?今度は少し話せた?』

『少しだけ話せました。二言三言ですけど~』

『いいや~

俺は実際の仕事はやっていないから質問された時すぐに答えられなくて・・

そしたら、いいタイミングでビベロYちゃんが説明ををして・・

助かりましたよ!』

指導しているラガーマンM君も嬉しそうだ。

『じゃあ、また次の仕事がきたら担当者になってみようね』

『えへ~~~得意じゃないかも~~~~』

なんていいながら、ビベロYちゃんの笑顔が逞しくなっていた。

がんばれ!次は間違いなく二回目だ!

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