『今日の新人Tさんは、髪の毛とTシャツの色をピンクに合わせたんだね。

ビベロYちゃんは紫で合わせたんだ～』

『はい』と笑顔の新人Tさん。

『私は合わせた訳ではないけど、どうしても好きな色に片寄っちゃうです。』

と、今日は紫花柄ワンピースのビベロYちゃん。

『ところで、その髪の毛を束ねているものをなんと言うんだっけ？』

『シュシュです。』

『いや～俺は新人TさんやビベロYちゃんの髪の毛の色が、

むつみさんにはピンクや紫に見えるのかと思っちゃた～

ついに俺の目もだめか～と・・・』

若干色弱のスノーマンK君。

『そんなわけがあるわけないじゃ～ないですか～

私の髪が紫だったら会社に来れなくなりますよ～』

ハハハハハ、ケタケタケタ・・・・フフフフフ・・

若い女性職員の笑い声が、明るく響く。

昨年は二十歳でビベロYちゃんが入社した。

今年は２２歳の新人Tさんが入社した。

若い女性が増えると、社内の色が増える。

同じピンクでも、むつみさんのピンクはおばさんピンク・・・

紫は、むつみさんが着るとマジ迫力になるので、チョッと遠慮・・・

『今日はビベロYちゃんが可愛いワンピースを着て来てくれたので、

仕事のスピードも二倍になりそうです。』

スノーマンK君のジョークも、ピッカ！ピッカ！のノ～リノリ・・

むつみさんの隣で、新人TさんがピンクのTシャツを着て、

ピンクの紙にラベルをペタペタペタ・・・

むつみさんの向かいで、ビベロYちゃんが紫のワンピースを着て、

赤紫のマウスをチャカチャカチャカ・・・

二人ともシュシュでロングヘアーをかわゆく束ね、

真剣な眼差しだ～～～～～

いいな～いいな～

かわいくていいな～・・自分にも絶対その時代はあったはず・・

あ～～～～覚えていない・・・

将来のビベロYちゃんと新人Tさんのために言っておくわ。

今の、貴女たちは・・めっちゃ明るく輝いていますよ～