日刊せみなりーBLOG
ヤマメ・・
更新日:2010/10/01
うちの会社の二人の常務は釣りが好きだ。
『旭川支店長シャイなO常務からヤマメを預かってきました。食べてください。』
メタボ諦めH常務の手には60匹位のヤマメが入った袋が・・・
『は~い、いただきました~』
受け取ったチェックマンA子さんの切れ長の目と、
『ありがとうございました~』
と言った、むつみさんのショボ目が微妙に絡む・・・・。
(川魚・・・・・だ・・・・)
『シャイなO常務がおなかを裂いてきれいにしてあるから、全く臭くないはずです。』
二人の心を読んだかのようにメタボ諦めH常務が言った。
(いやはや・・・まずは明日食べましょう・・・)
ヤマメを冷蔵庫に仕舞い、ヤマメとの闘いは明日に回すことにした。
うちの会社は、残業が続くと夕食をむつみさんが作る。
まあ、気は心・・・ありがた迷惑か・・・とも思うが、
(ホカベンが続くよりは良さそうなので・・)
それで、シャイなO常務も釣果をわざわざ本社に届けてくれたのであろう・・・
さて、翌日、むつみさんは初めてヤマメのから揚げと甘辛煮に挑戦・・
(まずは、流水で軽く洗い、水気を取って・・・・低温でゆっくり揚げよう)
なんでも 感!自分の目を信じよう!なんていうとカッコいいが、
まあ 適当な性格・・・・
(だいたい煮魚自体を作ったことがないのに・・・・)
(臭みを取って骨を柔らかくするものは・・何かないかしら・・・)
(あら、何もないわ・・・・・あ!寿司酢があった・・
汁の素を入れて・・お醤油も・・最後に一味を少々・・・・・どうかすらあ・・・)
出来上がったヤマメのから揚げを恐る恐る口にすると・・・
『あひゃ~美味しい~全く臭くないし小骨も残らない!
ねえ、ねえ、チェックマンA子さん、大丈夫だよ~食べてごらんよ~』
むつみさんがパクパク食べている横で、チェックマンA子さんが恐る恐る・・・
『あ~ほんとだ~』
意外や意外、それは 美味しい魚でした。
甘辛煮も、味付けはともかくとして『全く小骨も臭みもなく食べやすい』と、
好評・・・・・・・。
『それにしても、シャイなO常務はマメだね~
こんな小さな魚のはらわたを全部取ってくれるなんて・・・・』
それは、愛の伝わる味でした。
(川魚は臭いから・・チョッとありがた迷惑と思ったことを・・反省・・)
遠くの旭川でも、残業で疲れている社員を気遣う気持ちに感謝!
ヤマメのたんぱく質とカルシュウムで、がんばろお~