日刊せみなりーBLOG

鮭様々・・・・

更新日:2010/10/19

積丹町の美国に調査で行って来た。

積丹の海は岩場、海の色は薄いブルー・・・夏は海水浴客で賑わう場所だ。

調査は美国川のすぐ横の住宅群だった。

『むつみさん、鮭が登って来ていますよ。』

ラガーマンM君が教えてくれる。

『え?どこどこ?』

『あの黒く見えるのが全部鮭です。』

なんと!すんげぇ~と心で叫ぶ。

こんなに沢山の鮭が川登をするのは始めて見た。

『むつみさん、頑張らないと現場、終わりませんよ~』

ラガーマンM君に発破を掛けられ、えっさほいさと調査をするが、

移動で堤防に上がるたびに目は川に向く。

『なんかさ~あの鮭見ていると手を貸したくなっちゃう・・

だって、もっといい道あるのにあんな浅瀬にはまっちゃって、

どうしてもっと深い所に行かないんだろう、カラスが狙っているわ。』

美国川の回りにはカラスが集まり、浅瀬にあがった鮭を突付いており、

次が来ないか、カーカーと不気味な声を出しながら待っているのだ。

『いいんです。それが自然の摂理です。

でも、もしかしたらこの浅瀬で卵を産むのかもしれませんよ。

この川なら上まで登らなくてもいい浅瀬だから産めるでしょう。』

意外に物知りラガーマンM君だ。

『でも、あの浅瀬だったら、カラスに食べられちゃう』

『それも、またあり!』

ほ~~ホンワカH君、厳しいお言葉・・・

鮭を見ていると、ついつい擬人化してしまう。

要領のいい子は、○○君・・

浅瀬から抜けられないのは、△△君・・

頑張って抜けたのは・・誰だろう・・

自然の鮭に手を出してはいけないけど、人間社会はいい手助けが必要だ。

 

『むつみさん、また見ているですか?』

ついつい手が止まって見てしまう、鮭の川登・・・

(昨日の鮭とは違うはず・・・うまく登って子どもを産んで・・・欲しい・・・)

『むつみさん、イクラを頂きましたよ~』

『え?ホント!すんご~い、美味しそう~~~夜のおつまみ~だね!』

いやいや、さっきまでのおセンチは、赤く光るダイヤには勝てませんでした~

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