日刊せみなりーBLOG
旭川で・・
更新日:2010/11/04
先日、旭川の健誠社というクリーニング会社の瀧野副社長と瀧野専務にお会いした。
この会社は、日本に残したい会社として今多くの取材を受けている会社だ。
何が凄いって、障害を持っている方々と仕事をしながら、その障害を持った方々から多くを学び、会社運営に生かしているのだ。
瀧野副社長と専務は親子、お母様と息子さん。
副社長のお母さんは、根っから人を認められることの出来る方、永く障害者施設で働いておられた方だ。
どうして、そんなに素直に人を受け入れられるのだろうか?
『よくわかりませんが、私は特に取り得もないし・・こんなんでしょう。
私、育ったところの近くに養護施設があって、小さい時からそこの子ども達と普通に友達でした。中学校に行ってからは“さむらい部落”の子ども達とも普通に友達・・普通なんです。』
昔、川原に住んでいた人たちを“さむらい部落”と呼んでいた。
その人たちと、普通に友達になるというのは、凄い!
偏見や差別感の微塵も持ち合わせていない副社長は、“真摯さ”という素晴らしい才能の持ち主だった。
『自閉症の社員がいます。とても、数字に強く暗記力もずばぬけています。お客様がいらっしゃると元気に挨拶することを仕事と思って頑張ってくれます。でも、何か間違いをした時など否定語を使って叱ると途端に精神不安を起こすんです。』
ふう~~~ん、これは深い・・・・
ナイーブな障害だから否定語に強く反応するんだろうが、それはみんな一緒・・
心の中はこの社員と同じだろう・・・
瀧野専務にお母様とお話して学んだ事を報告したら、
『そうですか~俺はお袋とよく喧嘩しますよ。お袋が“あんたのその言い方が悪い!”というので“じゃあ、中身はいいんだね!”って言うんですよ~』
瀧野専務は飛びぬけたユーモアの持ち主だ。
『あ・それ、面白い~
私もよく社員に言い方が悪いって言われるから、今度からそう切り替えそう~』
なんて、笑ったけど・・・
折角、瀧野副社長から学んだ多くの事、
否定語を使わずに話す力も持たねばと反省・・・したばかりだった。
でも、一度は言ってみたい・・『じゃあ、中身はいいんだね!』