『がんばれ♪～～みんな　がんばれ♪～～』

昔、残業が長くなるとむつみさんは弱弱しい声でよく歌っていた。

『あ・むつみさんの歌が始まった～』と若い社員が笑っていたが・・

昔は若い社員、今は四十の坂を転げるように降りているホンワカH君が、

『がんばれ♪～みんな　がんばれ♪～』と、弱弱しく歌っている。

『あ・ホンワカHさん、限界なんだ～』と、みんな笑っているが、

ホンワカH君の気持ちは分かる。

だんだんと年とともに体力の回復力は落ち、

歌でも歌わないと気力がわかない時がある。

好きな仕事、得意な仕事、誉められた仕事など、

疲れていても“ヨッシャー！”とやる気が沸く仕事もあるが・・

嫌いな仕事、不得意な仕事、間違った仕事の直しなどは、

疲れが倍増、“やるっきゃないか～”となる。

今のホンワカH君がそうなのかは知らないが、40の坂はかなりの急勾配で下っているようだ。

『いや～・・山の木の調査は疲れる・・次の朝、まだ疲れが取れないのがわかるもの』

厚真・小樽と山林の調査が続き・・

次の日に疲れが残ることを嘆く３０代ラガーマンM君だが、

『ええ？ラガーマンM君は普通は次の日まで疲れが残らないの？』

『残りませんよ～むつみさんは残るんですか？』

『うん、いつも朝、身体が疲れているな～って目が覚める・・』

『むつみさん、それ、病気ですよ、病院行った方がいいっす～』

なんて、ラガーマンM君は言っているが・・今に分かる・・はず・・

４０の坂を下り・・暫くは低め安定をしている体力も、

５０の坂を下り始めると・・・あら？あら？となってくる。

『でも、モゴモゴN社長は４０代はメチャメチャ元気だったよ～

徹夜も難なくこなしていたし・・・』

そうだ、モゴモゴN社長は元気だった・・

さすがにもうすぐ５９歳となると、ふうふう言っているがそれでも元気だ。

髪の毛はふさふさグレー色・・未だに床屋さんですいて貰っているらしい。

ふう～ん、髪と体力に関係があるのか？

我が頭と共に、ホンワカH君の頭を見た・・・・・・

う～～～ん、これ以上言うとパワハラと言われるので・・止めた・・