日刊せみなりーBLOG
動物病院・・
更新日:2010/11/30
『今日は午前中S工務店のリフォーム前検査と、
午後から個人のお客様のリフォーム前検査です』
朝会でカッコマンH君と綺麗好きN君の報告・・
その個人のお客様はむつみさんの家の近くの動物病院だった。
『わ~なんか 嬉しいね~懐かしい・・うちの猫が初めてかかった病院だよ~』
今から17年前、我が家に初めて2匹の子猫がやってきた。
むつみさんは動物が大の苦手・・・
子猫であろうと子犬であろうと怖くて触れない。
夫と三人の娘達は大の動物好きだが、私が反対していたので我が家にペットは居なかった。
ある日、いつもは喧嘩ばかりしている娘達が、夕食後三人揃って次女の部屋に大人しく引き揚げた。
その態度に何かある・・と母的感で・・
次女のドアをぱっと開けたら、ベッドの横で何かが動いた。
『何もいないよ~二匹なんていないよ~』
母が何も言う前に、三女がペロリ・・だ。
『何がいるの?二匹って?』
娘がベットの脇から二匹の子猫を抱き上げた。
『きゃ~~~~~!』
悲鳴を上げ、子猫に触る事も出来ないむつみさんだったが、
初めて見る子猫はそれはそれはかわいらしく、『捨てておいで』とは言えなかった。
次女が拾ってきたというその二匹の子猫は明らかに衰弱しており、
『明日、パパと病院に連れて行かないと~』・・・
そして、次の日家の近くの動物病院に連れて行った。
その病院が今回うちで検査をする動物病院なのだ。
病院から帰った娘が嬉しそうに言った。
『生後2ヶ月だって~もうミルクでないほうがいいらしいよ~予防接種もしないとだめだって~』
まだ飼うとは決めていなかったが、夫も娘達も次々に備品?を購入し・・・
『仕方ないね、ママは面倒は見られないからね!』
結局、二匹を飼いはじめたが、時は経ち、
猫を拾ってきた娘達は次々本州の大学に進学、二名はそのまま結婚・・
三女も家にはおらず・・
中年夫婦二人と老猫二匹・・『なんか へん・・』
二年前、一匹が死んだ、丁度里帰り出産で帰省していた長女が見取ったが・・
今は17歳のミケが一匹だけとなった。
その動物病院はどんな風にリフォームをするのだろ。
むつみさんにとって動物病院自体が怖いところだったが、初めて見たせえか昨日のことのようにその病院を覚えている。
確かその病院の先生は交通事故で半身不随になった犬を飼っていたように思う。
あの犬はどうしただろう・・
ふと、一時代が終わったような気がした。