日刊せみなりーBLOG

親孝行・・・

更新日:2010/12/03

朝8時25分札幌駅発のバスで倶知安に行ってきた。

発車前のバスには既に40代後半の息子さんとお母さんが乗っていたが、

『このバスでは身障者手帳が効きますか?』と息子さんが運転手さんに聞いていた。

『茶色の身障者手帳は効きますよ~』

『母さん、大丈夫だよ、手帳が効くって・・じゃあ気を付けてね・・』

そういうと、息子はバスから降りていった。

バスが発車すると、身障者手帳を持つお母さんは少し緊張していた。

次にバスは市役所の後ろで止まった。

また一人老婦人が乗ってきた。

『本日は吹雪の為高速道路が通行止めです。到着時間が遅れますがご了承下さい』

運転手さんがそういうと、

停留所にいた50代エリートサラリーマン風の男性があわててバスに乗り込み、

その前に乗った老婦人に向かって言った。

『母さん、バスが遅れるらしいよ、大丈夫かい?』

お母さんが頷くのを確かめてそのサラリーマンはバスを降りたが、

バスが動き出すと足を止めてバスのお母さんに手を振っていた。

偶然だけど、朝お母さんをバスに乗せている中年男性二人を見た。

出勤前にお母さんにバスまで付き添って来たのだろうか。

息子達は二人とも愛想がなかったが、お母さんを思っているのが伝わってきた。

 

お母さんもお父さんも大事だ。

マザコン・ファザコンと言われているが、当たり前・・親だから・・

文章マシーンA子さんは身体が弱いお母さんの事をいつも心配している。

『老衰以外で死んじゃあだめって、いつも言っているんです』

本当にそうだ。

ホンワカH君は、お父さんの手術の時は心配で仕事が手に付かなかったようだ。

『現場の帰りに直接病院に行きます』

余市のさくらんぼ果樹園の調査の時だ。

『この貰ったさくらんぼ、親爺の所に持っていってもいいですか?』

いつもはそんな事を言わないホンワカH君なのだが、

お父さんの大好物のさくらんぼを食べさせたかったようだ。

 

子どもは親を必ず愛している。

中々表現できないだけ・・・忙しいし・・・・

そんな事を言っていると親孝行が出来なくなるとは分かっているが・・・

親へのわがままが、“分かってくれている”と思わせる。

今日は子どもとしてのわが身の反省か~

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