珍しく“補償チーム”と“技術チーム”が合流して調査に行った。

補償チームからはホンワカＨ君、ビベロＹちゃん。

技術チームからはカッコマンＨ君、綺麗好きＮ君。

補償チームは当別の調査、技術チームは市内の建物調査を終えてから、

それぞれ、疲れている夕方4時に函館に向けて出発した。

少し遅れてメタボ諦めＨ常務も参加する。

『ビベロＹちゃん、いつもとは違うタイプのおじさんと一緒だから、

また違った楽しさがあるよ！気をつけて行ってきて～』

『きゃはははは、行ってきま～す。』

流石に若いビベロＹちゃん、元気な挨拶だ。

『おじさんって・・・・』

綺麗好きＮ君は納得行かぬ笑顔で出発・・・

どんな会話をしながら、函館までの長い道中笑っていったのだろうか？

『中標津の調査は行きたくないけど、道中の会話は楽しいからそこだけ参加したい』

むつみさんは、超短期助っ人のＹさんに言った。

『それだったら、旅行じゃあないですか』

ホンと、そうだわ・・・でも、気になる・・

中標津から帰ってきたモゴモゴＮ社長に聞いてみた。

『車中は楽しかった？』

『ばか・・楽しい訳はないだろう、

ハイエースに6人乗って今回初めてハイエースの前席の真ん中に座った、

あれは地獄だ、ははははは』

中標津の調査には、小柄なビベロＹちゃん、早起きＯ君、ラガーマンＭ君とかなり大柄なホンワカＨ君、助っ人Ｉ君、そしてモゴモゴＮ社長が参加した。

『ビベロＹちゃん、早起きＯ君、ラガーマンＭ君の三人で一組、残りで一組、運転は3時間交代で一組ずつ前席と後席がガラガラドンだ。』

ハイエースは現場車だから、大きい、前席に3人後ろに3人座れる。

座れるが、前席の真ん中は補助椅子のようなもの、

足は広げて運転席と助手席に置き、背の高い人は首を曲げないと天井につかえる。

『なんで、そんな組み方にしたの？大きな人ばかりで一組なんて・・』

『行きは社長は真ん中に座らなくていいと言われたんだが、帰りは俺から座ると言った』

なるほど・・大きな三人が前席に座った時の大騒ぎが目に映るようだ。

子どもの遠足のように笑っていただろう、何せ苦痛も笑いに変える人たちだから・・

現場を終えて夕方4時から函館に出発はしたくない。

中標津まで、ハイエースの前席真ん中に座っていたくない。

でも、みんなで笑って『まったく～』といっている空間はいい。

どうにか・・そこだけに・・・いられないものか・・・・・・・