『その改造だったら、梁を替えないと難しいよ。』

『形は長方形でしょ、』

『そうだね～梁を取り替えるんだったら・・・・』

『いや、俺は理論が立つならそれの方がいい。』

『そりゃあ、立つでしょう、構造的に・・・』

図面を前に、カッコマンＨ君・ラガーマンＭ君・ホンワカＨ君がディスカッション。

突き放し系の話し方をするカッコマンＨ君、やけに冷静に答えるラガーマンＭ君、そして、何と言われようとわが道派のホンワカＨ君・・

別に喧嘩にもならず、ああだ、こうだ、と話し・・すーと散る。

不思議な男関係だ。

カッコマンＨ君とラガーマンＭ君は入社時期が近い同い年。

但し、カッコマンＨ君は建築専門学校を出ている建築士、ラガーマンＭ君はホテルマンから建築士の変り種。

ここまで、全く違うタイプもいないものだ、

昔は飲んで喧嘩をし、モゴモゴＮ社長に『おめえら、離れろ！』と怒られた事もあった。

ザクザク進むバイタリティーの塊りで合理的、ラガーマンＭ君、

緻密に緻密に確実に、繊細且つ計画的、カッコマンＨ君、

短所も長所も正反対・・

『あんた達さ～足して二で割れば丁度いいのに～』

そんなわけに行かないのが人間だ。

唯一、そっくりなのは友達を大切にするアルコール好きで、過去はもてた事。

妻達は今でもモテると勘違いしているようだが・・・・。

そんな二人に、じっくり地を出す綺麗好きＮ君が加わり、わがセミナリーの三十路中道組が会社を引っ張っている。

良い意味のライバルなのか・・・

ホンワカＨ君は、少し年上のアラフォーだが、年を感じず一緒にいる。

ライバル達の緩衝材か・・

もうすぐこの会話に、若いビベロＹちゃんや早起きＯ君が加わって、

もっと、ワイワイする日が来るだろう。

楽しみだ・・・これは中々　辞められない・・