『雑誌に女の子が好む男性の行動が出ていたんだけど・・・』
若者ビベロYちゃんと早や打ちKちゃんが、会話を始めた。

自分の年齢及び立場を理解しているつもりでも、
ついつい仲間に入りたくなる。

『なになに？』

『あれですよ、男の人が車をバックさせる時、
ハンドルに片手をかけながら　もう一方の手を助手席の背にかける仕草とか、
歩道を歩いていて何気に自分が車道側に移るとか・・』

は～い　はいはい、分かります。
あれは、いい！おばさんでも　いい！

なんか、こう・・守られている感じがいいのかな～

うちの会社のラガーマンM君とカッコマンH君はそれが出来る。
多分、綺麗好きN君も出来る。

それが気障じゃあない！

因みにカラオケも上手い。
『おじさん達に騙されたらだめですよ～』と、飲み会で言ったら、

『いや～それはない』と、若者女子たちは笑って言った。
そうだよな～、どんなによさげでも、もうおじさんだもんね～

『ところで、男の子が好む女の子の仕草ってあるのかな？』と聞いたら、
ビベロYちゃんと早や打ちKちゃんが同時に答えた。

『男性は個人個人で色々みたいですよ、
違いすぎて、これって出せないんではないですか？』

はあ～そうなんだ・・
そっか～そっか～・・なんか　認めたくない気分だが・・

だから、色々な遊び場所があるのか、男性用に・・なんて　思っていたが・・

久しく・・男性の仕草にも　ドキドキしなくなっている自分に気が付いた。

あら？不味いわね・・と、反省しつつ・・・
耳は若者たちの会話に引き寄せられる。

あああ～これが老化かと、認めたくないが・・

いやいや・・うちの会社の素敵な社員達・・の真ん中に座り、
『ねえ～ねえ～』と、毎日笑っていれば、絶対心の老化は起きないはずだ。

そうだ！だから　私は会社に来たら元気になるんだ！

あれ？家には夫・・愛する夫がいるのに・・
そういえば、昔は夫が車をバックさせる時の仕草が好きだった。
昔は・・・だ。