日刊せみなりーBLOG

挑戦・・

更新日:2011/02/28

『俺が、俺が、が全くない話だったな~』
講演会終了後、モゴモゴN社長が言った。

25日、栗城 史多さんの講演会に、
モゴモゴN社長、ラガーマンM君、そしてむつみさんで行ってきた。

栗城さんは2004年22歳の時に「マッキンリー」の単独登頂に成功、その後7大陸最高峰のうち6大陸を単独で登頂、2007年からは世界の最高峰を無酸素登頂し現在は登頂の模様をインターネットで生中継し「冒険の共有」を通じて人々に一歩を踏み出す勇気を伝えている。

と言う、凄い人の話・・なのでか・・
『500円の参加費は会社持ち、終わったらみんなで飲もうよ、割り勘で・・』

と、一生懸命誘ったのだが・・
参加が少なかった。

実はむつみさんも、
(登山興味ないし・・なんか、一歩を出せ!とか言われるのは嫌だし・・)
と、参加には消極的だった。

旭川支店長シャイなO常務は、
『俺はひねているから、人の成功談は聞きたくない、失敗談ならいいが・・』
なんて言うし・・

でも、厚真町の雪山調査でヒマラヤも身近?になり、
食わず嫌いは“栄養失調の基!”なので、『よし!参加!』した。

栗城さんは予想に反して、
小柄で素朴、凄い事を話しているのに聞く人を圧倒しない人だった。

講演の最中にビデオで流される登頂の模様は凄まじく、
その時の栗城さんだけを見ていると自己陶酔しているように見えるが(ごめんざさい)、

登頂までの話、ビデオには流れない悪天候の話、そして、なぜ自分は登るのか・・
登ったのかを聞いていくと、

栗城さんの話は 心にすーと入ってくる。

『ホントに面白かったですね、みんなも聞けば良かったのに・・
セミナーの話って、よし!仕事頑張ろうと思う話と、

よし!仕事をやめて夢を実現しよう!
と思う話があるけど、これは後者ですね』

チョッとチョッと、ラガーマンM君、
それじゃあ 会社持ちでここに来た意味がないでしょうが・・

ユーモアたっぷりに語る栗城青年の話を聞いていると、
いつの間にか心は軽くなり一歩が自然に踏み出せそうだ。

『6000mのキャンプから仲間と離れ一人で登り始める時が一番怖い、
その時必ずこう言います。

すべてに感謝、苦しみに感謝!
これは、苦しみには二つの性格があると思うからです。

苦しみに、戦おうと向かっていくと もっと強い力で向かってきます。
逃げようとすると 何時までも追いかけてきます。

でも、受け入れていくと、いつの間にか超えています』

こんな臭い事を言うのに、全く臭くない!
これは、本当に自力で前を向き頑張ってきた人だからだろうな・・

栗城さんは、『自分の挑戦が人に勇気を与え、また自分もその人から勇気を貰う。』
と言った。

栗城さんの挑戦には、常に人と人との『繋がり』があるようだ。

『初めてのマッキンリー登頂の時、
自分の周りの全ての人が、絶対無理!と言った。

みんな、離れて行った。
あの時が一番辛く、空港でもまだ迷っていました。

その時、一ヶ月も口をきいてくれなかった父から電話がありました。
“俺はお前を信じている・・”と。
その言葉のお陰で、今の自分がいます』

最後に語った栗城さんの言葉に、全ての原点があるように感じた。
4月に次の登頂があるそうだ。
無事に 成功する事を 祈ってやまない。

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