新年度が始まり・・

春だよ～調査だよ～
と、少しずつ現場に出る事が増えてきた。

建物調査は札幌小樽・・・
補償調査は札幌足寄・・・とか。

この時期の調査で必ずと言うほど後悔するのは・・

（あれ！春なのに寒い～～～）だ。

人間の頭は、
雪が溶けた・・春が来た・・暖かいはず・・

と勝手に連鎖し、
（防寒着はもういらない）と判断するらしい。

冬場に履いていた股引なんかも脱ぎ、
作業服イッチョにウインドブレーカーの上だけで・・

おまけに、4月は突然初夏のような気温になったりして、
そのウインドブレーカーさえ持たずに行く事があるのだ。

あれは何年前だったろう・・
帯広の郊外・・4月の調査だった。

前日までは初夏のような暖かさ・・・
むつみさんは、一人旭川経由で帯広へ・・

『あれ！みんな、防寒着は？ウインドブレーカーは？』
『え～こんなにあったかいのに？いりませんよ～』

そして・・・・・

気温は急降下・・風は突風で・・
防風林調査のむつみさんは飛ばされ・・

防風林にしがみつき・・
ふと、メタボ諦めH常務を見たら、

全身砂だらけで、木に摑まり立っていた。

（作業服だけのみんなは仕事になっているんだろうか・・）

工場外部の建物調査をしていたカッコマンH君、ラガーマンM君、
そして当時いたハンサムT君は、

ぶるぶる振るえ・・唇は紫・・
『だめだ～むつみさん、仕事にならねぇ～』

『だから言ったじゃない！』
とは言ったものの・・ウインドブレーカーの私も震えていた。

『今日はもうホテルに引き揚げよう・・仕事にならないから・・』
午後3時だった。

今年もその春調査が開始する。
『ビベロYちゃん、防寒着は持っていこうね、どうせ車なんだから・・』

『はい！毎年寒いですもんね～』
ビベロYちゃん、3年目の春調査だ。