カッコマンＨ君が仙台に旅立つ前日、
カッコマンＨ君一家と食事をした。

モゴモゴＮ社長のおごりだ。

カッコマンＨ君は3週間仙台に建物被災状況検査の助っ人に行く。
留守番をする優しい妻のＲさんと可愛い6歳児の愛娘Ｓちゃん。

『あれ？Ｓちゃんはフキの煮物好きなの？』
『うん！』

好き嫌いなくパクパク食べるＳちゃん。
お父さんにちょっかいをかけたり、笑ったり・・・

お父さんのお膝に座ったり、
じゃんけん遊びをしたり・・・・・・

『本当にパパっ子だね。』
『そうなんですよ。パパ大好き！3週間もいなかった事がないから・・』

妻のＲちゃんも寂しそうだ。
『明日、一緒に苫小牧までＲちゃんもＳちゃんも行かない？』

『止めて置きます。船を見たら私、泣きそうだし・・
私が泣いたらＳもなくでしょ～』

被災地仙台で奮闘するカッコマンＨ君、
モゴモゴＮ社長とむつみさんは苫小牧港まで見送りに行く予定だ。

『カッコマンＨ君、幸せだね。
結婚して7年もたつのにこんなに思われて・・』

『もちろんです！ラブラブですから』
そうですか・・そうですか・・良かったですね。

なんて楽しい時間をすごし、
翌日午後3時、カッコマンＨ君ちに迎えにいくと・・

カッコマンＨ君も冴えない顔・・
Ｓちゃんはおお泣き・・・あらあら・・

『違うんですよ。
Ｓが悪い事したから、がっつり怒ったから泣いているんです』

何も出かける前に怒らなくてもと思ったが、
きっとＳちゃんはお父さんがいなくなることが面白くなかったんだね。

泣きじゃくるＳちゃんをなだめながら、
『モゴモゴＮ社長、家族写真を撮ってください』とカッコマンＨ君。

『よし！撮るぞ・・いいですか～
はい！タラバガニ～～～』

モゴモゴＮ社長の言葉にＳちゃんニッコリ。

『もう一枚、はい！ズワイガニ～～～～』

Ｓちゃん、やっと、元気に笑った・・・のに・・

『じゃあ、行ってくるよ～』
と、カッコマンＨ君が車に乗った途端、

Ｓちゃんは顔中真っ赤にして、
しゃくりあげながら、大泣きだ。

カッコマンＨ君、さぞや後ろ髪が引かれた事だろう。

改めて、仙台行きを引き受けてくれたカッコマンＨ君と、
Ｒちゃん、Ｓちゃんに感謝！

支える家族がいて・・仕事が出来ることを実感だ。