日刊せみなりーBLOG

いろんな仕事・・・

更新日:2011/06/25

東北も入梅したと言う日、
仙台に助っ人に行っているカッコマンH君からメールが来た。

『地震で弱っている地盤が心配です。
土砂崩れなどの被害が出なければいいのですが・・』

色々な地盤に亀裂が入り、
今だ補修工事も中々出来ずにいる被災地にとって梅雨は怖い。

土砂災害を防ぐ工事は急務だ。

被災地でなくても、
土砂災害は怖いから公共事業の中には、

“急傾斜地工事”という、
山の急傾斜地の土砂災害を防止する工事がある。

うちの会社は、そういう工事の前、
急傾斜地に生えている木の調査を請け負う事がある。

『今回の現場はどんな現場かしら?』
『むつみさん、急傾斜地の工事なんですから、急傾斜地です。』

急傾斜地ね~

大体は『ねえ~どうやって登る?どうやって調査する?』
状態・・・・

『俺が登って、上から命綱を落としますから、
それにそって上がってきてください。』

何回も上り下りは出来ないから、横移動を目指す。

今までで、一番の急傾斜地は乙部町だった。
『この木に命綱を巻きつけた方がいい!』

モゴモゴN社長が言い、太い木に命綱をぐるり・・
その先でホンワカ君が綱を持ち、

その綱を身体に巻きつけてぶら下がっているのは、
ラガーマンM君・・

『あ!すべった~!』
の声と共に綱はシュルシュルシュル~

ホンワカH君も、『あああああ!!!!!』
あわや、二人ともまっさかさま!

か?・・で、モゴモゴN社長がぎゅーん!
木に綱を巻きつけて正解!だった。

『命より大切なものはないから無理はしないで!』
とは言うものの、仕事なのだから頑張っちゃうみんな。

『確かにここで土砂崩れがあったら大変だ~木も一緒に流される・・』

公共事業はとかく悪く言われるが、
住民の命を守るのも公共工事だ。

『今度の急傾斜地はどこ?』
『室蘭です。』

『チョッと下見に行こうか?』

(街中だから、そんな急傾斜地ではないのでは・・・)
わずかな期待を込めて見上げた急傾斜地は・・

やっぱり・・・・急傾斜地だった。

さてさて・・・命綱・・どこにくくりつけようか・・・

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