北海道中小企業家同友会の、
共同求人企業説明会が開かれた。

当社は相談コーナーの担当になった。

悩みがある学生、もう一押しが欲しい学生が、
『あの～』と相談コーナーに座る。

『あの～実は就活を甘く見ていて・・
今回が初めての参加なのですが、

自分に何が向いているのか、
何がしたいのか分からないまま、

各企業のブースに座っても失礼にならないですか？』

その青年は目力のある明るい青年だった。

企業ブースに座って、何がしたいのか聞かれ、
『分からないと答えて、座る意味がないと言われました。』

正直な青年なのだ。

『自分が何に向いているのか、何がしたいのか、
はっきりしている人は少ないと思いますよ。』

私は答えたが、正直今だって、
自分が何に向いているか分からない。

職業選択のとき、何か訳があって、

医師、教師、弁護士、看護士、薬剤師、建築士、
研究者、女優、司会者、アナウサー・・・

を、目指す人はいるけれど、
圧倒的多数は、その他の働く人々・・

元気に働いて、元気に生きる！

『就職する気がないのにブースに座るのは失礼だけど、
働こうと思うならドンドンチャレンジしたら？

ピン！とくる会社があるかもしれない、
自分の知らない自分を発見できるかも知れないよ～』

その青年は、『はい！』と元気に答えて、
ブースめぐりを始めた。

私の姪っ子の中一の息子は、
学力テストの悪さを叱られ、お前は将来何になりたいのかと聞かれ、

泣きながら、『普通の人になりたい』
と、答えたと言う。

中川絃穂ディレクターが言った。
『普通の人になるのは難しいよ～』

私もそう思う。
企業も焦ってはいないだろうか？

自分でも気が付かない“自分の魅力”を、
職場で見つけられたら、最高！だ。