うちの会社に転職して16年、
お陰さまで道内ぐるり巡りが出来た。

自慢じゃあないが、
北海道地図外回りなら、

TOKIOソーラーの旅に、
負けませんよ～

と言いたいが、
残念かな、会社の営業不足で、

稚内方面に行けず、
北は天塩・豊富・興部、

以北は行っていない・・。

あ・もう一箇所あった。
【えりも岬】だ。

何度も出張の帰り、
『襟裳岬を回って帰ろうよ～』

と、みなを誘ったが、

『むつみさん、ものすんごく遠回りです。
止めましょう・・』

あ・そおお～残念ね～

だったが・・
広尾町現場組から電話があった。

『今、終わりました。
ビベロYちゃんが、襟裳岬を見てみたいというので、

回って帰ります。少し遅くなります。』

ふう～ん、むつみさんだと行ってくれないのに、
ビベロYちゃんだと・・行くんかや・・

と、少しすねたが・・
チェックマンA子さんが言った。

『むつみさんんは、襟裳岬は無理だと思いますよ。
凄い断崖絶壁ですから・・』

え？そうなの？
『そうです、階段から下には降りられますが・・』

ふ～ん・・・
私の中の襟裳岬は、森進一の世界だ。

〔何も～♪ない春です～♪〕
何故か・・くさっぱらのイメージ・・

その向こうに海がある。
何も無い地面・・面積があるイメージ・・

じゃあ・・町内のみなさん、
どちらに・・お住まいなのかしら？

昔・昔・うちの中川絃穂ディレクターが、
道庁で街づくりをしていた時・・

『えりも町の皆さんは、何も無いからこの町は・・
と、言いますが、

その無いことが町の強みですよ～』
と言ったそうだ。

その話を聞いた時から、
むつみさんの中には、

襟裳岬は草原・・になった。
人間の思い込みとは・・だが・・

それにしても、
見てみたい・・怖いけど見てみたい。

今度は連れて行ってくれるだろう。
え？

ビベロYちゃんが見たからもういい？
フン・・・だ。