日刊せみなりーBLOG

故郷・・

更新日:2011/10/20

『11月4日、休み貰えたら、
4日間あるからゆっくり出来るんですけど・・・』

ビベロYちゃんが、
ラガーマンMに懇願していた。

ビベロYちゃんは、釧路高専建築科を卒業し、
二十歳のとき一人で札幌に出てきた。

11月5日に友人の結婚式があって、
帰省予定だ。

『あら、私は4日にお休みするって聞いていたよ~』
むつみさんはチェックマンA子さんから聞いていた。

『俺は聞いていないけど・・』
直属の上司、ラガーマンM君・・。

『だって、私、
お盆も帰っていないんですよ~』

粘るビベロYちゃん、

『え?だって、お盆休みはあったんだよ~』
粘るラガーマンM君・・・

『そうですけど~』

ビベロYちゃんは2級建築士の二次試験準備で、
お盆休みは札幌にいた。

『4日、ビベロYちゃんが休みと思ったから、
全体会議を2日にしたんだよ~』

助け舟だ・・・

ラガーマンM君も分かっているんだから、
さっさと、“いいよ”と言ってあげなさいよ~

娘二人が本州に住んでいるむつみさんとしては、
首を長くして待っている親の気持ちだ。

故郷は、遠くにありて、
思うもの・・・・

そういえば、思い出した。

上ノ国町の調査を終え、
いつもの【川沿エネオス】に寄り、

『レギュラー満タン!』
『はい!』

と元気良く応対をしてくれた、
エネオス青年、

車内に置いてあった、
【上ノ国町】パンフを見つけて叫んだ。

『お客さん!
上ノ国町に行ってきたんですか?

俺、上ノ国町の出身です!
俺、上ノ国町の事なら札幌一知っています!』

エネオス青年は目をキラキラさせながら、
上ノ国町について話し出した。

まるで、親戚に会ったかのごとく、
嬉しそうだ。

青年は二十歳そこそこ、
札幌に就職したんだね・・・

なんだか・・
こっちも・・嬉しくなった。

さあ・・元気に働くんだよ、
上ノ国町はいい町だった・・。

なんだか・・こっちも・・・
子どもにあった気分になった。

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