日刊せみなりーBLOG

役職名・・

更新日:2011/10/25

昔から、手元作業員的なアルバイトは、
大学生を使っている。

主に北大生、
工学部建築科や農学部林学科・・

まあ・補償の仕事は多岐に渡る調査なので、
山の木や酪農関係の調査もあり、

農学部は欠かせない科でもある。
(うちの会社の名誉顧問に農学博士もいる)

そんなんで、
先日も北大生がアルバイトに来た。

ワイワイガヤガヤ・・

『僕の実家は、
石川県で兼業農家をやっています。

僕は家を継ぎませんが、
山の木の管理は好きなのでしていますが、

農業は言われたとおりに手伝うだけです。』
と言う青年や、

『大学院の修士課程に合格しました。
後二年いますので宜しくお願いします。』

彼女は、埼玉出身で、
県庁に務めて公共の福祉に貢献したいという。

若者達と知り合うのは楽しくて、
(今の子達は余り飢えていないな~)

なんて感じながら仕事をしていたら、
帰国子女という女子学生に聞かれた。

『あの~おばさんはパートなんですか?
それとも正職員?』

え?私?
初めての質問だった。

そういえば、学生と付き合って16年・・
一度も聞かれた事はなかった。

『私は専務なのよ~』
なんか・・慣れない自己紹介をした。

『ええ!!専務がこんな仕事をしているんですか?』
帰国子女はびっくりしたようだったが・・

『小さな会社だから、何でもするよ』
帰国子女の彼女には常識外だったようだ。

『貴女は何処の国にいたの?』
『アメリカです』

『アメリカでは役職で人を呼ぶ習慣はないでしょ、
私もそれが理想なの、

人間同士の付き合いだから、
役職で呼び合うことに抵抗があるのよ』

これは本音、
責任を明らかにする場所では専務を名乗るが、

普段の付き合いに役職はいらない。

もっとも、役職をかざして、
人間性が伴わない多くの人たちを、

社会人人生34年で、
見すぎた事もあるのかもしれないが・・

おばさんでも、専務でも・・
一緒に仕事をしていれば・・

仲間だよ・・

帰国子女の彼女には、
56歳のおばさんが働く姿が不思議だったのだろうか・・

それも・・偉そうに・・

これからは、
『専務の中野むつみです』

アルバイト生にも自己紹介すべきかな?

と迷ったが・・
なぜか・・(むつみさんで通そう)と

思った日であった・・。

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