ラガーマンM君と二人、
一日ドライブをした。

午前中は札幌市内、
午後からは室蘭だ。

『雪が降り始めたから・・
ニセコの現場が心配です。』

ラガーマンM君は、
補償チームのリーダーだ。

『でも、
みんな良い感じで納品出来ているじゃない。』

『そうなんですけど、
ついつい、現場が混んでくると間に合うかなと、

心配になったり・・
今は4時半になると調査が出来ないし・・

あれは大丈夫か、
これは上手く行くかと・・

心配が先にたって・・・』
リーダーは色々気を使う。

『みんなに休みも上げたいけど・・』
ラガーマンM君は部下思い・・

ノミュニケーションも上手・・・。

てな話を聞きながら室蘭に到着、
無事検定も終了し・・

支笏湖経由で帰路についたが、
ふと思いついたようにラガーマンM君が言った。

『ホンワカHさんに、
現場を任せるようにしたじゃないですか・・

そしたら、
俺が考えているようには仕事が行かないので、

ついつい言っちゃうんです。

こうしないとだめ、
あーしないとだめと、言っちゃうんです・・

それを明るく優しいIさんに相談したら、
“そりゃあダメだ、任せたなら任せないと”

と、やっぱり言われました。』

人に、
仕事を任せるのは難しい。

『そういえば、
ビベロYちゃんが担当者になったときも、

結局、ラガーマンM君がやってしまって、
ビベロYちゃんは使い走りになったものね・・・』

『そうすね・・
次ぎは一人でやらせてみよう・・』

ここ数年、色んな事があったけど、
気が付くと、

ラガーマンM君、37歳・・
りっぱな中間管理職に育ってきた。

自分の事を、
口出し過ぎだと気が付いたら、

もう大丈夫！

さて、私は何に気付いているのか？

『ちょおーと！ラガーマンM君！』
と、怒っていたラガーマンM君が、

大きく見えた・・・・・。