携帯電話がなった。
STUDIO　LARGOの吉田君からだ。

『あら～久しぶり～』
って言ったら・・・

『むつみさん、
もう会社に出ていないんですか？』

（おいおい・・なんで？）

『何回か会社に行ったんですが、
いつ行ってもいないから・・・』

（ちょっとちょっとちょっと）

『いますよ！
色々出かけているだけでーす！』

吉田君は、1級建築士、
自分で事務所を開いている。

東京出身、北大出身、鹿島建設出身！
そうなのだ・・天下の大会社を辞めて、

札幌に戻ってきた彼は、
勇気と才能と計画性と行動力の持ち主。

この大変な建築業界の中で、
着実に業績を伸ばしている。

吉田君は、北大大学院時代に、
うちの会社でバイトをして以来の繋がり・・

札幌に戻ってきて、
まだ、彼に仕事がない時にも手伝ってもらったが、

『すいません、本業が決まって・・・』
あっという間に、一人立ちをした。

彼には、もううちの仕事は必要ないのだが、
義理堅く顔を出してくれる。

（なんで、
私が会社に出なくなったと思ったのかしら・・

まったく～と思ったけど）

彼が大学生の時代にも、
札幌に戻ってきた時も・・

むつみさんは、
現場以外ほとんど社内にいた。

入札で地方巡りもしたけれど、
主軸は社内だった。

若い社員や北大生と話すのは楽しくて、
吉田君とも仲良しだったが・・

彼らから見て、
むつみさんは（社内人）だったのだろう。

でも、吉田君の世界が広がるように、
補償セミナリーの世界も広がっている。

『僕が補償セミナリーを好きなのは、
常に前を見て進もうとするから・・』

昔、吉田君はそういってくれた。

その言葉通り、うちの会社は前を向き、
歩いているの。

なので・・むつみさんは社内人から、
『また・・お出かけですか？』

に、なったのだ。

吉田君に負けないように、
さあ～がんばるぞ～

『今度、ご飯を食べましょう～』
楽しいお誘いをされて、

むつみさんは・・もっと元気がでたぞ～