『30日の午前中は、
ＰＴＡの業務委員会があるので休みます。』

カッコマンＨ君は、
愛娘Ｓちゃん小学１年生の学校で、

ＰＴＡの役員をしている。

Ｓちゃんの入学前から、
『絶対、俺、役員をする！』

と、断言をしていた。

ふ～ん・・時代は変化している。

昔、長女の参観日に、
夫に行って貰ったことがある。

『いやはや、恥ずかしかった。
父親は俺と隣の御主人だけだった。』

以来、夫は、
《父親参観》以外、出席しなかった。

『カッコマンＨ君、業務委員会って何するの？』
『ＰＴＡの会長や副会長の人選です。』

『え～それって、みんな断わったら、
結局、自分たちの中から決めるしかなくなるんじゃあない？』

『そうなんですよ～
だから、みんな業務委員はしたくないんです。

俺、仙台や東京の出張先から、
“副会長をお願いできませんか？”って、

電話しまくりでしたよ。』

えらい！
それでこそ、共働きの父の姿！

横目で夫を見ながら、
心の中で叫んだが・・・・。

あ・・・・・
思い出した・・。

それは、長女の出産時、
看護婦だった私は、自分で陣痛の間隔と強さを計り、

食後の片付けもして、
『そろそろ、病院に連れて行って・・・』

病院に着くと、陣痛は更に強まり・・
心の中で《ぎゃお～ん》と叫んでいた時、

夫が言った。
『で・・どうなんだ？』

どうなんだ？って、なんだ？
そんな事説明している余裕なんてない！

私は、友人の助産婦に頼んで、
夫に帰って貰った。

なので・・『元気な女の子ですよ～』
の電話を、夫は自宅で聞いた。

『俺は、テレビで見るように、
廊下でおぎゃあ～を聞きたかったのに・・

お前が俺の幸せをとった！』

はあ～？何言っているの？！

あれ・・ＰＴＡの話から・・
なぜに・・昔の怒りに変わったのだろうか・・

女性特有の、
『だから・・あなたはあの時も・・』・・・・だ。