このところ、土曜日になると、
三女及び婿殿と澄川駅付近で会食をする。

先週は、《福よし》、
美唄やきとりのお店だ。

『焼き鳥だけでなく、
この自家製野菜入りさつま揚げは逸品だね！』

娘との楽しい会話に食も進む。

『お母さんもお父さんも、
美唄の《福よし本店》で焼き鳥を食べた事があるんだよ～』

あれは、
今から１０年位前だったろうか、

美唄駅前の整備工事で、
駅前商店街の建物調査を行なった。

３階建ての衣料品店やブティックの、
“動産量”を調べるのが私の仕事、

まあ・・難しい話はおいといて、
『ワイシャツのダンボール・・０．６*０．９*０．４５～』

てな感じで仕事をする。
建築士はもちろん建物の調査だ。

シャーシャーと、
スケールを出したり引っ込めたりする音が響く。

建物所有者の方々は、
私達の動きに所在無い様子・・・

『随分丁寧に調べるんだね～』
はいはい・・・

夕方になると、
カチャ・・電気が灯り始める・・

『そろそろ帰りましょ・・』
日暮れと共に・・調査終了は鉄則だ。

『今日はありがとうございました。
明日の朝、８時半ごろからお伺いして宜しいでしょうか～』

とかいって、さよおなら・・
その時は駅前のビジネスホテルに泊まっていた。

『今日はどこでご飯を食べる？』
美唄駅前は・・・静かだった。

その当時社員だった、黒帯Ｋ君が言った。

『美唄の焼き鳥は変わっているんですよ～
食べに行きましょう～』

で、連れて行ってくれたのが、
《福よし》だった。

福よしの焼き鳥は、
一本の串にホルモンや様々な部位が刺さっている。

『わお～・・・』
私はビールばかりが、はかどった・・・

それから美唄の過疎は進んだが、
焼き鳥ブームに乗って《福よし》は札幌に進出。

そして・・・地下鉄澄川駅前にも出来た。
『ここ美味しいね～また来ようよ、お母さん～』

美味しい焼き鳥屋さんがあるのは嬉しいが、
ふと・・・美唄駅前を思い出す・・・。

（今はどうなっているんだろう・・）
福よし本店も繁盛していると・・・・いいな～