ホンワカＨ君はアスベスト診断士だ。

昨年発足した北海道アスベスト診断士協会の、
理事もしている。

なので・・相談事がよく来る・・
『なんか、急いでいるみたいなので・・・』

先週もスノーマンＫ君と一緒に、
サンプル採取に行った。

前日には、採取準備・・・

『もの凄く細かい粉塵だから、特殊なマスクをして・・』
試しに・・社内でマスクをする・・

なんだか・・・透明なガスマスク・・みたい。

『サンプル採取には、霧吹きで水をたっぷりかけて、
飛び散らないようにするんです。』

ふむふむ・・・

『あ・モゴモゴＮ社長！
ペンライトの予備を持っていないですか？』

用意周到・・
どんな物品準備より力が入る。

『スノーマンＫさん、物品確認を一緒にして下さい！』
二人で・・車庫の中へ・・

アスベスト・・
スノーマンＫ君は気乗りがしない様子だが・・

ホンワカＨ君は、使命感いっぱい・・・・だ。

アスベストが騒がれて久しいが、
いつの間にか・・ニュースから消えた。

でも・・実際にはまだまだ・・
アスベストは古い建物の中に存在する。

震災では、
瓦礫の中にアスベストが多く含まれ、

問題になっていた。

私が看護婦になった35年前、
私の勤めていた病院では、《石綿労災》が叫ばれていたが、

世間では、
《問題なし！》だったっけ・・・

何でも・・・
時間が経たないと証明されないんだな～

ホンワカＨ君の《アスベストサンプル採取準備》
を、見ていて思ったが・・・

『明日は8時出発です！』
その日、準備を終えたホンワカＨ君は、

元気にスノーマンＫ君に声をかけた。

それにしても・・・
関係ないけど・・・

あの《石綿労災争議》は35年前だったの？
スノーマンＫ君もホンワカＨ君も・・

7歳だった事になる。

チョッと・・時間・・たちすぎじゃあない？