もう少し若かった頃、
会社の流し（給湯所）で、

チェックマンA子さんと
なんだかんだ・・話をしていると・・・

ラガーマンM君がやってきて、必ず言った。
『何を話しているんですか？俺の悪口？』

『自意識過剰です！
誰も、ラガーマンM君の話なんてしていません！』

『なんかさ～ここで、
こそこそ話をされると気になるんだよな～』

『あのさ～大きな声で話さないでしょ、
会社なんだから・・』

『そうすか～で、なんの話し？』
『関係ない！』

いつしか・・私は洗物をしなくても、
他の女性たちがしてくれる事が多くなり・・

楽しい《流しの会話》は、なくなったが・・

珍しく、
早や打ちKちゃんとビベロYちゃんが、

《流し》で会話をしていた。
『丸井さんのチョコレート売り場で・・・』

キャキャキャと笑い声が流しに響く。
少し高めだけど・・軽やかな笑い声だ。

建築士のビベロYちゃん22歳は、
現場が多くて社内にいる事が少ない。

早や打ちKちゃん24歳は内業組、
同世代の二人、《流しの会話》は、

さぞや楽しかろうと・・・
おばさんは耳がダンボ・・・・

残念ながら、
よく聞こえなかったが、

楽しそうな笑顔のまま・・二人はデスクに座った。

老若男女を問わず、
おしゃべりや笑い声の多い会社だが・・

うちの中川絃穂ディレクターが、
よく言っている。

『女性のおしゃべりは無駄がない』

女性のおしゃべりは、的を得ている事が多く、
重要な問題を含んでいる・・・

という事らしい。
うふふ・・ということで、

《うちの会社の井戸端会議》・・

やっぱり、
むつみさんも仲間に入りたいな～

ねえ～
早や打ちKちゃん～ビベロYちゃん～

まぜて～