日刊せみなりーBLOG

可愛い子には・・

更新日:2012/03/20

9歳の孫が、
一人で中部空港から飛行機に乗ってくると言う。

それも、
CAさんが付くスキップを使わずに・・。

『男の子は早くから自立心を養わないと・・』
婿さんの子育て論により・・だ。

手荷物検査ゲートまで付き添った婿さんから、
『今、飛行機が飛び立ちました。

無事、乗れたようです』
と、メールがきたが・・

やれやれ・・
どんな気持ちで2時間近くを過ごしているのだろうかと、

気が気でない私だったが、
(そうだ・・Kも一人で占冠まで行ったんだった)

その孫の母親Kは小学校の6年生の時、
『自由研究で占冠村に一人で行く!』

と言い出した。

『そしたら、JRの行きかたや、
占冠での行動計画を立ててごらん』

娘Kは、
JRの時間や占冠村の見学をしたい場所などを調べていたが、

それを見ていた私の父は、
『おまえ、占冠がどんなところか知っているのか?

小学生が一人で回れるようなところじゃない。』

長らく道職員を務めた後、うちの会社を創った父は、
北海道に詳しかったが・・

その場で、占冠村に電話をした。
『うちの孫が自由研究でそちらを訪問したいと計画を立ててまして・・』

ひえ~お父さん!と叫んだが・・
それにしても占冠村の方々は凄かった・・。

朝、7時のJRに乗り一人で出発した娘K・・
(やっぱり・・行かせるべきではなかったか)

携帯電話もない時代だ。
心配で・・心配で・・

その日の夜、
再びJRの中に帰ってきた娘の顔を見つけた時は、

私の方が泣きそうだった。
『大丈夫だった?』

『うん、
占冠の駅についたら役場のおじさんが迎えに来てくれて、

行きたかったフキの工場や、
色んな所に車で連れて行ってくれたよ。』

なんと・・
名もない小学生の為に職員を一人つけてくれたのだ。

『広くて、車じゃないと行けなかった・・』
『そうだろう~おじいちゃんの判断は正しかっただろう~』

役場に連絡した父は、満足気だったが・・。

さてさて、うちの孫だが・・
じじとばばは心配で、

千歳空港でドキドキしながら待っていたが、
孫は頬を紅潮させ笑顔で元気にやってきた。

可愛い子には旅をさせろだ。

それにしても、
占冠の方々にはお世話になった。

今思えば、私は無謀な母だった。
役場に連絡をした父に感謝!

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