うちの会社は、
札幌の南の外れ、川沿にある。

豊平川を挟んで真駒内公園があり、
その向こうに端正な住宅街が続いているが、

川のこっち側、
川沿は、（なんか・・田舎ね～）

だったのだが・・・
旧道沿い（この言い方もびっくり）に、

大きなコンビニが二つも出来た。
サンクスとセブンイレブンだ。

サンクスは、ＲＣ4階建てのＭＳを壊し、
セブンイレブンはガソリンスタンドを壊して、

建てられた。
駐車場は、およよよよ！ひろすぎ～！

と思ったが、車の出入りがしやすい為、
連日、二つのコンビには賑わっている。

もちろん、わが社の社員たちも、
利用しているが・・

セブンイレブンが出来てまもなく、
カッコマンＨ君が行ってきた。

『あのセブンイレブン、
タバコを買ったら未成年ではありませんという確認をされた、

幾らなんでも、
見ればわかるじゃあないですか～』

その後、レジのタッチ式年齢確認は、
タバコとお酒を買った全員にしている事がわかり、

『あれをする事で、
確認義務は果たしたということじゃあないのかな～』

と、みんなで理解したのだが、
先日、そのセブンイレブンで、

『ごめんね～身分証明書を見せてくれる～』

声がけをして、年齢確認をしているのを、
初めて見た・・・・・。

女性の店長さんは、
申し訳なさそうだったが声は毅然としていた。

そのお客さんは、ぎりぎりセーフ・・
チョッと怒っているようだったが・・

『ちゃんと年齢確認をするんですね。凄いです。』
なんだか、感動して思わず言ってしまった。

未成年者が喫煙や飲酒をする事が、
今や当たり前の時代だ。

年齢確認をして、未成年だから売らない・・
なんてことが噂になったら、

（もうあのコンビニでは買うもんか！）
・・若い子が来なくなる。

だから、
見せ掛けの年齢確認行動を考えたのかしらと、

意地悪く思っていたのだが・・。

『未成年者に売ったことがわかると、
営業停止になりますから・・』

女性店長は笑って言ったが、
東京では、トラブル回避の為、

店員はお客様の顔を見てはいけないと、
指導されているという話を聞いたばかりだったから、

余計感動だった。
その話をしてくれた東京から移住してきた方は、

『コンビニでさえ、北海道はあったかい・・』

昔、タバコ屋のおばさんは、
未成年者にはタバコを売らないのが普通だった。

それが、コンビニになり・・
見せ掛けの規制ばかりが横行しているように感じていたが、

『ごめんね、身分証明書をみせてくれる？』
その、言葉の温かみを感じた気がした。

川沿の田舎も悪くない。