ゴールデンウィークの大雨で、
中山峠が通行止めだ。

『そうなんですよ～
ニセコの現場に行くのに不便で～

小樽経由になると、
2時間半は見たほうがいいと思うんですが・・

だから、6時出発でいいですね！』
補償チームの、

ラガーマンM君、ホンワカH君、
ビベロYちゃんは悲しそうに頷いた。

やれやれ・・うちの会社は南区にある。
だから、中山峠を走ればニセコは近いのだが・・。

中山峠は通行止めのまま・・

新聞にも、
「中山峠が開通して以来、通行止めは初めてで、

観光や救急時の影響が懸念される」
とあった。

『小樽赤井川経由で行くの？』
『そうすね・・支笏湖経由は論外です！』

担当者のホンワカH君は、小樽経由推奨派・・
南区の外れにあるうちの会社は支笏湖にも近い。

近いといっても、お隣ではないが、
支笏湖からニセコに抜けるルートもある。

『あれ！？綺麗好きNさん、
もしかして、何処が近いか調べてくれているの？』

ふと、気が付くと、
建物等調査評価チームの綺麗好きN君が、

パソコンをシャカシャカ・・・
ラガーマンM君が覗き込むと、

『うちの会社からなら支笏湖経由が、近いですね。』
ふ～ん・・・そうなんだ・・・

『じゃあ、明日は支笏湖経由だな・・
ふう～それにしても中山峠が通れないってほんとに不便だ』

中山峠は私が12歳の時、
現在の形に整備されたと思う。

新開通したばかりの中山峠を、
姉と父とドライブした時の写真が今もある。

『これで、心配なく走れるぞ～今までは命がけだったから』
父はたいそう喜んでいたが、

その父は、
本州からお客様が来ると、

必ずと言っていいほど旧中山峠を通り、
『いや～恐ろしかった～』と言うお客様の声を、

満足そうに聞いていた節があった。

小さかった私は、
その（命がけの峠）に連れて行ってもらえず、

なんだか・・損した気分だった。
とは言うものの、

整備された峠は多くの人に貢献し、
今はなくてはならない峠になっている。

『今月中にはどうにかするって、新聞には書いてあったよ～』

これから、北海道は一番活気が出る季節だ。

工事業者のみなさ～ん、
よろしくお願いしますよ～