日刊せみなりーBLOG

無精よ、さらば!

更新日:2012/05/26

機能訓練士の井上さんから、
“年を取ると《怠慢》になるんですよ~”

のお話を聞いた日、
(時間が中途だわ・・本屋さんに行きましょう~)

と、紀伊国屋に行った。
(そういえば、97歳の女性カメラマンの本はあるかしら)

クロワッサンに載っていた本だ。
『すみません。その本は売り切れです。

同じ方が書いた別の本でしたらありますよ』
“その方”とは、笹本恒子さん、

97歳とは思えない若さだ。
本の名は《97歳の幸福論》・・・

素敵な表紙を開けると、
明るく笑って立っている笹本さんが現れる。

そして、
《“温かい”家で暮らしています》

《ちゃんと食べて、ちゃんと歩きます》
《読む・書く・仕事&恋は一生続けます》

《身だしなみにも手を抜きません》
《年齢を悟られずに生きましょう》

とあった。
まあ~すてき~

次のページには、
《「バラ色の人生」をめざして》とあり・・

「・・・・ちょっとした彩りや配置などの演出で、
人生はバラ色になるのですね。

わたくしたちの毎日も、きっと同じ。
無精はますます“老い”を重ねるのです。

衣食住、仕事に遊び、そして恋!
ちょっとした工夫や努力や心持ちで、

人生はバラ色に輝く。97歳の今、それを実感しています。
・・・・・・・・・・

枯れ木ではなく、美しいドライフラワーになれるように。」

わおう~
井上さんと同じ事を言っている。

《無精はますます“老い”を重ねるのです》
そして、笹本さんは94歳でマンションをリフォームした。

《手すりはいりません》と言って・・・

それを読んで私はふと、思った。
人間は口に出している言葉が無意識に残り、

行動を規定すると言われているが、

《車椅子になったときの為に》《転ばない為に手すりを》
《もうそろそろ死ぬ事を意識して物を整理しておこう》

この意識が、
“老い”をよんでいるのではないだろうか!

笹本さんは、
歌人斉藤史さんの一首を引用していた。

《老いてなほ艶とよぶべき ものありや
花は始めも 終わりもよろし》

いつまでも、元気でいるぞお~
ドライフラワーをめざして!

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