沖縄にご一緒したﾏｯｼｭﾈｯﾄの工藤社長が言った。

『中野さんのブログに、
近頃ホテルねたがないね』

そうなのだ。
遠出にお呼びがかからない。

現場は億劫だが、留守番は寂しい・・
わがまま専務・・

だが、
『もうすぐ、書くね！別海に行きそうだから・・』

ちょっと、うきうきしている。

現場の種類によって、
むつみさんの出番が決まる。

補償チームでの出番は【木】、
庭木、山の木、なんでもない木・・

以前は、
『むつみさん、出番ですよ～』が多かったが、

近頃は、
チームリーダーラガーマンM君から

『大丈夫です、僕らでどうにかします』

あら、そうですか・・だ。
それが・・出番が来た・・みたい。

場所は別海町・・
人より、牛が多い町・・。

一度だけ、行った事がある。
真冬の別海に・・。

なぜか、大荒れ猛吹雪、
『国道が通行止めだ。ホテルから出られない・・』

現場に行けず、部屋で待機となった。
狭いホテルの一室で、

（どうしよう・・する事がない・・そうだ！）
勉強道具を持ってきたことに気がついた。

その時、
私は何十年ぶりかで、

資格試験を受けようと思っていた。

【福祉住環境コーディネーター2級】
ユーキャンでテキストを買ったはいいが、

中々始められないでいた。
（宿題を前に、手が出ない子どもと一緒・・）

別海の出張が決まった時、
（きっと、出来ないだろうけど・・持つだけ持とう）

と、
荷物に入れてきたのを思い出したのだ。

外は猛吹雪・・
狭いホテルの一室は集中力抜群で、

（わ！難しい！頑張らないと間に合わない！）
試験勉強に火がついた。

お陰で、頑張りは続き、
その年、試験に合格した。

資格試験に燃えた私は、
この会社に入って十何年で、

次の年、【補償業務管理士試験】にも、
挑戦することにした。

極一部の人しか知らないが、
中々難しい試験だ。

それにも、
やっとやっとだけど、合格した。

私にとって、
別海町は縁起にいい町、やる気が出る町。

（今年も何かの始まりになりそうな予感がする）

ねえ～ラガーマンM君、
別海には何時行くの？

忘れないでむつみさんを連れて行ってね！