札幌に生まれ育って、
早や、57年・・だが、

名前は知っていても何をする所か、
知らなかったのが、

【八紘学園】
それが、農業専門学校だと、先日知った。

昭和5年に設立されている。
昨日は、八紘学園で高林先生にお話を伺った。

『全国から高校を卒業した若者が、
農業を学びにやって来ます。

でも、全寮制であること、
畜産科は朝4時起床で乳搾り開始、

それ以外の科は朝5時起床と聞くと、
入学希望者はぐんと減ります。

でも、
学生たちに農業経営をしっかり教えています。

学生たちが作った野菜も直売所で売っています。
人気なんですよ。

一個幾らで売る野菜を作るのに、
何時間の労働時間がかかるのか、図らせます。

目算と緻密も要求されます。
農業はノギスで測って、ナタで切る。

そんな所があります。
売るのも、勉強です。

それで利益を上げることも学びます。
お客様の苦情も聞きます。

直売所を、
是非、見てやって下さい。』

高林先生は、農業を愛するだけでなく、
しっかり経営として成り立たせる力を、

学生たちにつけたいようだった。
『銀の皿という漫画の影響で今は畜産科が人気です。』

ほう・・急に別海町を思い出した。
牛・牛・牛・・・・

『小学生の時に、一回だけ牛に触り、
可愛かったとくる子もいますが、

逞しくなるんです。』
そっか〜標茶の牧場の大きな牛を思い出した。

牧場主の人はバギーに乗って、
牛追いをしていたっけ・・・

『直売所では、
牛乳もソフトクリームも売っています。

今の時期は、
ソフトクリームは一日千個以上売れます。』

ここまで聞いては、頭は直売所だ。
帰りに寄ってみた。

わ！すごい人！
『ここのトマトは美味しいの。

枝豆は木についたままで売っているのよ。
これも美味しい。』

常連さんが、長蛇の列・・・
知らなかった〜隠れた人気店だったようだ。

そのトマトを買い、
ソフトクリームも買った。

うん！美味しい。
濃厚なミルク味だ。

売っている青年たちは、
真っ黒に日焼けしている。

先生の話を伺った後だったから、
青年たちの真剣さが余計伝わってきたのか、

瞳が眩しかった。
北海道の農業を真剣に考えた一日だった。